保育所保育指針解説(平成30年度~)の公表資料確認
掲載 更新【解析1】保育所保育指針解説(平成30年度~)の公表資料確認 保育所保育指針解説の公表資料を確認したものです。資料内には平成30年2月作成、平成30年4月1日適用の説明があり、未施行の制度改定ではなく解説資料の内容確認として扱います。保育所保育の基本原則、養護と教育の一体性、計画・評価、子育て支援、職員の資質向上、健康及び安全、障害のある子どもの保育などの説明がまとまっています。 【解析2】保育所保育指針解説の公表資料を確認 保育所保育指針解説(平成30年度~)の公表資料を確認しました。掲載内容は、保育所における自己評価、第三者評価、保育の目標・資質能力、乳児保育、1歳以上3歳未満児の保育などの解説です。初回取得のため、法改正や施行済みの制度変更とは断定しません。未施行情報の明示はありません。 【解析3】保育所保育指針解説(平成30年度~)の公表資料の確認 保育所保育指針解説(平成30年度~)の該当ページが新規に確認できます。内容は保育所における乳児期から3歳以上児までの保育の考え方、生活習慣、食事、排泄、遊び、言葉、表現、安全、感染症対応などの解説で、未施行の改正告知ではありません。 【解析4】保育所保育指針解説の初回取得(公表資料の確認) 公表資料の確認です。保育所保育指針解説の該当ページが新規取得されており、保育内容の各領域に関する解説が追加されています。未施行の改正情報としては扱わず、資料全体の確認が必要です。 【解析5】保育所保育指針解説の公表資料を確認 保育所保育指針解説(平成30年度~)の公表資料を確認した。入力は初回取得であり、未施行・施行済みの断定はしない。内容は保育所における保育、健康及び安全、食育、災害対応、子育て支援などの解説に関する記述である。 【解析6】保育所保育指針解説の新規掲載内容の確認 保育所保育指針解説(平成30年度~)の358~379ページが新規に確認できます。内容は、保護者支援、不適切な養育等が疑われる家庭への対応、地域子育て支援、職員の資質向上や研修体制に関する解説です。公表資料の確認であり、未施行の改正内容とは断定しません。
これは初回取得時に確認した公式資料の要約です。制度変更のお知らせではありません。
AI要約
【解析1】保育所向けの解説資料として、保育の計画作成、評価、職員研修、子育て支援、健康・安全、障害のある子どもへの配慮の考え方を確認できます。今回の入力は初回取得の公表資料であり、義務の新設や削除を差分だけで断定するものではありません。現場では、原文全体を確認して、自園の全体的な計画、指導計画、研修計画、事故防止、情報管理、個別配慮の記載が資料の説明と整合しているかを確認してください。 【解析2】現場では、保育所保育指針の解説資料として内容を確認してください。自己評価、第三者評価、保育内容の整理、乳児・低年齢児の保育実践に関する説明が含まれています。今回の入力だけでは新設・削除された義務は確定できないため、原文全体の確認が必要です。 【解析3】保育所の保育内容や環境構成、家庭連携、安全配慮、感染症対応、食育、生活習慣の支援に関する解説資料です。現場では、該当ページの記述を確認し、日々の保育実践や指導計画、保護者への説明内容に反映するかを原文全体で点検してください。今回の入力は初回取得であり、法改正や施行済みの義務追加とまでは断定できません。 【解析4】保育所での保育内容の理解や説明に使う解説資料が追加されています。現場では、保育士等が参照する際に、対象ページの位置と内容を確認してください。部分抽出のため、個別の義務新設や削除はこの差分だけでは断定できません。原文全体の確認が必要です。 【解析5】保育所の保育実践、健康管理、安全管理、食育、災害時対応、保護者支援に関する解説資料を確認する必要がある。現場での運用変更が直ちに断定できる資料ではないため、原文全体を確認して該当箇所の位置づけを把握すること。 【解析6】保育所では、保護者支援と虐待が疑われる場合の連携、地域子育て支援、職員研修と研修計画の整備に関する記述を確認してください。個別の義務の新設や削除は、原文全体を見ないと断定できません。
資料の取得種別:初回取得
対象となる施設・事業
- 保育所
- 認定こども園
- 幼稚園
- 児童発達支援
- 放課後等デイサービス
公式資料で確認すること
- 原文全体を確認し、保育所保育指針解説としての位置付けを把握する。
- 全体的な計画、指導計画、保健計画、食育計画の作成方法を見直す。
- 職員の研修機会の確保、体系的な研修計画、職員間の共有方法を確認する。
- 子育て支援、保護者対応、地域連携の記載を点検する。
- 健康管理、事故防止、災害への備え、情報管理と苦情対応の体制を確認する。
- 障害のある子どもの保育や個別の指導計画、関係機関連携の流れを確認する。
- 自己評価や第三者評価に関する記述を確認する
- 乳児保育と1歳以上3歳未満児の保育に関する解説を確認する
- 保育計画と保育の内容の整理方法を確認する
- 原文全体を確認し、義務の追加や削除があるか判断する
- 該当ページの解説内容を原文全体で確認する。
- 保育の環境構成、生活習慣、食事、排泄、遊び、安全、感染症対応の記述を園内で共有する。
- 指導計画や保護者への説明に反映が必要か確認する。
- 未施行の改正告知ではないことを前提に、施行済み義務として扱わない。
- 該当ページの全文を確認する。
- 保育所内で参照している手引きや研修資料に反映が必要か確認する。
- 新旧の記述差だけで義務の追加・削除を判断しない。
- 原文全体を確認し、保育・健康及び安全・食育・災害対応・子育て支援の各記述の位置づけを整理する。
- 保育所内の計画、マニュアル、研修、保護者向け説明資料との関係を確認する。
- 未施行・施行済みの断定を避け、公開資料の解説であることを前提に内容を点検する。
- 保護者への個別支援の進め方を確認すること
- 不適切な養育や虐待が疑われる場合の市町村・児童相談所との連携手順を確認すること
- 要保護児童対策地域協議会との連携や記録・マニュアル整備を確認すること
- 地域の保護者等への子育て支援の実施内容を確認すること
- 職員の体系的・計画的な研修計画と研修機会の確保を確認すること
- 研修内容の共有や職員配置への反映方法を確認すること
要約の根拠
保育所保育指針解説 平成 30 年2月 厚生労働省
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目 次 序章 1 1 保育所保育指針とは何か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 保育所保育指針の基本的考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3 改定の背景及び経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 4 改定の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 5 改定の要点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 第1章 総則 11 1 保育所保育に関する基本原則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 (1)保育所の役割・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 (2)保育の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(2ページ) · 2ページ
序 章 1 保育所保育指針とは何か 保育所保育指針は、保育所保育の基本となる考え方や保育のねらい及 び内容など保育の実施に関わる事項と、これに関連する運営に関する事 項について定めたものである。 保育所保育は、本来的には、各保育所における保育の理念や目標に基 づき、子どもや保護者の状況及び地域の実情等を踏まえて行われるもの であり、その内容については、各保育所の独自性や創意工夫が尊重され る。その一方で、全ての子どもの最善の利益のためには、子どもの健康 や安全の確保、発達の保障等の観点から、各保育所が行うべき保育の内 容等に関する全国共通の枠組みが必要となる。このため、一定の保育の 水準を保ち、更なる向上の基点となるよう、保育所保育指針において、 全ての保育所が拠るべき保育の基本的事項を定めている。
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日)を受けて、新たに保育所保育指針(平成 29 年厚生労働省告示第 117 号)が公示され、平成 30 年4月1日より適用されることとなった。 保育所保育指針は保育所、保育士等にとって、自らの行う保育の拠り どころとなるものである。今回の改定が保育所保育の質の 更なる向上の 契機となり、保育所で働く保育士等はもちろん、乳幼児期の子どもの保 育に関わる幅広い関係者にもその趣旨が理解され、全ての子どもの健や かな育ちの実現へとつながる取組が、今後も着実に進められていくこと が求められる。 4 改定の方向性 今回の改定は、前述の社会保障審議会児童部会保育専門委員会による 議論を踏まえ、以下に示す5点を基本的な方向性として行った。 (1)乳児・1歳以上3歳未満児の保育に関する記載の充実 乳児から2歳児までは、心身の発達の基盤が形成される上で極めて重 要な時期である。
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(4)保護者・家庭及び地域と連携した子育て支援の必要性 前回の保育所保育指針改定により「保護者に対する支援」が新たに章 として設けられたが、その後も更に子育て家庭に対する支援の必要性は 高まっている。それに伴い、多様化する保育ニーズに応じた保育や、特 別なニーズを有する家庭への支援、児童虐待の発生予防及び発生時の迅 速かつ的確な対応など、保育所の担う子育て支援の役割は、より重要性 を増している。 また、子ども・子育て支援新制度の施行等を背景に、保育所には、保 護者と連携して子どもの育ちを支えるという視点をもち、子どもの育ち を保護者と共に喜び合うことを重視して支援を行うとともに、地域で子 育て支援に携わる他の機関や団体など様々な社会資源との連携や協働を 強めていくことが求められている。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(11ページ) · 11ページ
(5)職員の資質・専門性の向上 保育所に求められる機能や役割が多様化し、保育をめぐる課題も複雑 化している。こうした中、保育所が組織として保育の質の向上に取り組 むとともに、一人一人の職員が、主体的・協働的にその資質・専門性を 向上させていくことが求められている。 このため、各保育所では、保育において特に中核的な役割を担う保育 士をはじめ、職員の研修機会の確保と充実を図ることが重要な課題とな る。一人一人の職員が、自らの職位や職務内容に応じて、組織の中でど のような役割や専門性が求められているかを理解し、必要な力を身に付 けていくことができるよう、キャリアパスを明確にし、それを見据えた 体系的な研修計画を作成することが必要である。また、職場内外の研修 機会の確保に当たっては、施設長など管理的立場にある者による取組の 下での組織的な対応が不可欠である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(12ページ) · 12ページ
びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性 が育つ」という三つの視点から、保育の内容を記載した。 さらに、年齢別に記載するのみでは十分ではない項目については、別 途留意すべき事項として示した。 (3)健康及び安全 子どもの育ちをめぐる環境の変化や様々な研究、調査等による知見を 踏まえ、アレルギー疾患を有する子どもの保育及び重大事故の発生しや すい保育の場面を具体的に提示しての事故防止の取組について、新たに 記載した。 また、感染症対策や食育の推進に関する項目について、記載内容の充 実を図った。さらに、子どもの生命を守るため、施設・設備等の安全確 保や災害発生時の対応体制及び避難への備え、地域の関係機関 等との連 携など、保育所における災害への備えに関する節を新たに設けた。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(14ページ) · 14ページ
たに示した。 地域の保護者等に対する子育て支援についても、改定前の保育所保育 指針において示された関係機関等との連携や協働、要保護児童への対応 等とともに、保育所保育の専門性を生かすことや一時預かり事業などに おける日常の保育との関連への配慮など、保育所がその環境や特性を生 かして地域に開かれた子育て支援を行うことをより明示的に記載した。 (5)職員の資質向上 職員の資質・専門性とその向上について、各々の自己研鑽 さん とともに、 保育所が組織として職員のキャリアパス等を見据えた研修機会の確保や 研修の充実を図ることを重視し、施設長の責務や体系的・計画的な研修 の実施体制の構築、保育士等の役割分担や職員の勤務体制の工夫等、取 組の内容や方法を具体的に示した。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(15ページ) · 15ページ
第1章 総 則 この指針は、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和 23 年厚生省令第 63 号。以下「設備運営基準」という。)第 35 条の規定 に基づき、保育所における保育の内容に関する事項及びこれに関連す る運営に関する事項を定めるものである。各保育所は、この指針にお いて規定される保育の内容に係る基本原則に関する事項等を踏まえ、 各保育所の実情に応じて創意工夫を図り、保育所の機能及び質の向上 に努めなければならない。 保育所保育指針については、設備運営基準第 35 条において、「保育 所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とし、 その内容については厚生労働大臣が定める指針に従う。」との規定が置 かれている。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(16ページ) · 16ページ
エ 保育所における保育士は、児童福祉法第 18 条の4の規定を踏ま え、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、倫理観に裏 付けられた専門的知識、技術及び判断をもって、子どもを保育する とともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うもので あり、その職責を遂行するための専門性の向上に絶えず努めなけれ ばならない。 保育士については、児童福祉法第 18 条の4において「保育士の名称を 用いて、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に 対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。」との規定が 置かれている。これを踏まえ、保育所における保育士は、 子どもの保育 や家庭での子育ての支援に関する専門職として、保育所保育 の中核的な 役割を担う。 保育所の保育士に求められる主要な知識及び技術としては、次のよう なことが考えられる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(22ページ) · 22ページ
ことが求められる。その際、これらの知識や技術及び判断は、子どもの 最善の利益を尊重することをはじめとした児童福祉の理念に基づく 倫理 観に裏付けられたものでなくてはならない。 これらのことを踏まえ、保育所における保育士としての職責を遂行し ていくためには、日々の保育を通じて自己を省察するとともに、同僚と 協働し、共に学び続けていく姿勢が求められる。幅広い観点において子 どもに対する理解を深め、子どもや子育て家庭の実態や社会の状況を捉 えながら、自らの行う保育と保護者に対する支援 の質を高めていくこと ができるよう、常に専門性の向上に努めることが重要である。 (2)保育の目標 保育所は、それぞれに特色や保育方針があり、また、施設の規模や地 域性などにより、その行う保育の在り様も様々に異なる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(23ページ) · 23ページ
イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、 子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等 の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。 保護者に対する援助は、子どもの保育と深く関連して行われるもので ある。第4章の内容を踏まえ、保護者の意見や要望等からその意向を捉 えた上で、適切に対応しなくてはならない。それぞれの保護者や家庭の 状況を考慮し、職員間で連携を図りながら援助していくが、その際、常 に子どもの最善の利益を考慮して取り組むことが必要で ある。 また、日頃より保育の意図や保育所の取組について説明したり、 子ど もの様子を丁寧に伝えたりしながら、子どもについて保護者と共に考え、 対話を重ねていくことが大切である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(25ページ) · 25ページ
(4)保育の環境 保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具な どの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。保育所は、こう した人、物、場などの環境が相互に関連し合い、子どもの生活が豊か なものとなるよう、次の事項に留意しつつ、計画的に環境を構成し、 工夫して保育しなければならない。 保育所における保育は、1の(1)のイに示されているように、環境 を通して行うことを基本としている。保育の環境は、設備や遊具などの 物的環境、自然や社会の事象だけでなく、保育士等や子どもなどの人的 環境も含んでおり、こうした人、物、場が相互に関連し合ってつくり出 されていくものである。 保育士等は、子どもが環境との相互作用を通して成長・発達していく ことを理解し、豊かで応答性のある環境にしていくことが重要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(31ページ) · 31ページ
との関わりが自然と促されるような環境となることが大切である。 (5)保育所の社会的責任 保育所が、地域において最も身近な児童福祉施設として、これまでに 蓄積してきた保育の知識、経験、技術を生かしながら、子育て家庭や地 域社会に対しその役割を果たしていくことは、社会的使命であり、責任 でもある。このことを踏まえ、保育所が特に遵守しなければならない事 項を「保育所の社会的責任」として規定している。保育所が社会的な信 頼を得て日々の保育に取り組んでいくとともに、地域の共有財産として、 広く利用され、その機能が活用されることが望まれる。 ア 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一 人の人格を尊重して保育を行わなければならない。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(34ページ) · 34ページ
ウ 保育所は、入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱うととも に、保護者の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければな らない。 保育に当たり知り得た子どもや保護者に関する情報は、正当な理由な く漏らしてはならない。児童福祉法第 18 条の 22 には、保育士の秘密 保持義務について明記されている。また、個人情報の保護に関する法律 (平成 15 年法律第 57 号)第 3 条においても、個人情報は「個人の人格 尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきもの」であることが示されて いる。ただし、児童虐待の防止等に関する法律(平成 12 年法律第 82 号。 以下「児童虐待防止法」という。)第 6 条にある通告義務は、守秘義務 より優先されることに留意しなければならない。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(36ページ) · 36ページ
2 養護に関する基本的事項 (1)養護の理念 保育における養護とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図る ために保育士等が行う援助や関わりであり、保育所における保育は、 養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするものである。保育 所における保育全体を通じて、養護に関するねらい及び内容を踏まえ た保育が展開されなければならない。 保育所が、乳幼児期の子どもにとって安心して過ごせる生活の場とな るためには、健康や安全が保障され、快適な環境であるとともに、一人 の主体として尊重され、信頼できる身近な他者の存在によって情緒的な 安定が得られることが必要である。保育士等 には、子どもと生活を共に しながら、保育の環境を整え、一人一人の心身の状態などに応じて適切 に対応することが求められる。保育における養護とは、こうした保育士 等による細やかな配慮の下での援助や関わり の全体を指すものである。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(38ページ) · 38ページ
3 保育の計画及び評価 保育所において、保育の目標を達成するためには、子どもの発達を見 通しながら、保育の方法及び環境に関する基本的な考え方に基づき、計 画性のある保育を実践することが必要である。保育所における保育は、 計画とそれに基づく養護と教育が一体となった保育の実践を、保育の記 録等を通じて振り返り、評価した結果を次の計画の作成に生かすという 、 循環的な過程を通して行われるものである。 保育において子どもの主体性を尊重することは、子どものしたいよう にさせて保育士等は何も働きかけないようにするということではない。 子ども自らが興味や関心をもって環境に関わりながら多様な経験を重ね ていけるようにするためには、保育士等が乳幼児期の発達の特性と 一人 一人の子どもの実態を踏まえ、保育の環境を計画的に構成することが重 要となる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(48ページ) · 48ページ
こうした状況を踏まえ、保育所全体として一貫性をもって子 どもの発達過程を見通しながら保育を体系的に構成し、全職員の共通認 識の下、計画性をもって保育を展開していくことが重要である。生活す る場や時間・期間がどのような状況であっても、入所している 全ての子 どもが「現在を最も良く生き、望ましい未来 をつくり出す力の基礎を培 う」ことができるよう、保育を展開していくことが求められる。 (1)全体的な計画の作成 ア 保育所は、1の(2)に示した保育の目標を達成するために、各 保育所の保育の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえて、 保育の内容が組織的・計画的に構成され、保育所の生活の全体を通 して、総合的に展開されるよう、全体的な計画を作成しなければな らない。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(49ページ) · 49ページ
育目標が達成されるようにする。 6)全体的な計画に基づく保育の経過や結果について省察、評価し、課 題を明確化する。その上で、改善に向けた取組の方向性を職員間で 共有し、次の作成に生かす。 (2)指導計画の作成 ア 保育所は、全体的な計画に基づき、具体的な保育が適切に展開さ れるよう、子どもの生活や発達を見通した長期的な指導計画と、そ れに関連しながら、より具体的な子どもの日々の生活に即した短期 的な指導計画を作成しなければならない。 指導計画は、全体的な計画に基づいて保育を実施する際のより具体的 な方向性を示すものであり、実際の子どもの姿に基づいて、ある時期に おける保育のねらいと内容・環境・そこで予想される子どもの活動や、 それに応じた保育士等の援助・配慮すべき事項・家庭との連携等を考え、 作成するものである。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(53ページ) · 53ページ
(3)指導計画の展開 指導計画に基づく保育の実施に当たっては、次の事項に留意しなけ ればならない。 ア 施設長、保育士など、全職員による適切な役割分担と協力体制を 整えること。 イ 子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに 留意して、子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できる よう必要な援助を行うこと。 ウ 子どもの主体的な活動を促すためには、保育士等が多様な関わり をもつことが重要であることを踏まえ、子どもの情緒の安定や発達 に必要な豊かな体験が得られるよう援助すること。 エ 保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに 即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画 に基づく保育の内容の見直しを行い、改善を図ること。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(64ページ) · 64ページ
(4)保育内容等の評価 ア 保育士等の自己評価 (ア) 保育士等は、保育の計画や保育の記録を通して、自らの保育実 践を振り返り、自己評価することを通して、その専門性の向上や保 育実践の改善に努めなければならない。 (イ) 保育士等による自己評価に当たっては、子どもの活動内容やそ の結果だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などに も十分配慮するよう留意すること。 (ウ) 保育士等は、自己評価における自らの保育実践の振り返りや職 員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上及び保育の質の向上の ための課題を明確にするとともに、保育所全体の保育の内容に関す る認識を深めること。 【自己評価を通じた保育の質の向上】 保育士等は、保育の記録を通して計画とそれに基づく実践を振り返り、 自己評価を行う。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(67ページ) · 67ページ
イ 保育所の自己評価 (ア) 保育所は、保育の質の向上を図るため、保育の計画の展開や保 育士等の自己評価を踏まえ、当該保育所の保育の内容等について、 自ら評価を行い、その結果を公表するよう努めなければならない。 (イ) 保育所が自己評価を行うに当たっては、地域の実情や保育所の 実態に即して、適切に評価の観点や項目等を設定し、全職員による 共通理解をもって取り組むよう留意すること。 (ウ) 設備運営基準第 36 条の趣旨を踏まえ、保育の内容等の評価に関 し、保護者及び地域住民等の意見を聴くことが望ましいこと。 【保育士等の自己評価に基づく保育所の自己評価 】 保育所の自己評価は、施設長や主任保育士等のリーダーシップの下に、 保育の内容とその運営について、組織的・継続的に行われる。この自己 評価は、保育士等の自己評価結果に基づいて、施設長と職員との話し合 いを通して行われる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(70ページ) · 70ページ
まえ、何をどのように公表するのか、各保育所が判断して定める 。例え ば、園だよりやホームページなどを利用するといった方法が考えらえる。 自己評価結果の公表や情報提供によって、自らの保育とその運営につい て、保護者や地域との継続的な対話や協力関係づくりを進め、信頼され る開かれた保育所づくりに役立てていくことが求められる。 【保育所の自己評価における評価の観点及び項目】 保育所が作成する全体的な計画とそれに基づく指導計画やその他の計 画は、各保育所の理念や方針、目標の達成を目指したものである。それ らの実現に向けた実践について、職員相互に話し合いを重ねながら、具 体的な自己評価の観点や項目を定めていく。保育所としての役割や機能 を十分に果たし、保育の質の向上を図っていくために、適切な自己評価 の観点や項目を設定することが重要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(71ページ) · 71ページ
」「国は、社会福祉事業の 経営者が行う福祉サービスの質の向上のための措置を援助するために、 福祉サービスの質の公正かつ適切な評価の実施に資するための措置を講 ずるよう努めなければならない。」と規定されていることにある。評価 に当たっては、各施設種別の評価基準ガイドラインが策定されており、 保育所においてもこのガイドラインに基づいて評価項目等が定められ、 第三者評価が実施されている。 第三者評価の意義は、第三者評価を受ける前の自己評価に職員一人一 人が主体的に参画することで、職員の意識改革と協働性 が高められるこ とや、第三者評価結果を保護者へ報告することによって協働体制を構築 すること等にあるといえる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(72ページ) · 72ページ
4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項 (1)育みたい資質・能力 ア 保育所においては、生涯にわたる生きる力の基礎を培うため、1 の(2)に示す保育の目標を踏まえ、次に掲げる資質・能力を一体 的に育むよう努めるものとする。 (ア) 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、 できるようになったりする「知識及び技能の基礎」 (イ) 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考え たり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力、判断力、 表現力等の基礎」 (ウ) 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする 「学びに向かう力、人間性等」 イ アに示す資質・能力は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保 育活動全体によって育むものである。 保育所においては、保育所の生活の全体を通して、子どもに生きる力 の基礎を培うことが求められている。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(76ページ) · 76ページ
第2章 保育の内容 本章では、第1章を踏まえ、保育所の「保育の内容」について述べる。 保育所において、子どもが自己を十分に発揮し、 生活と遊びが豊かに展 開される中で乳幼児期にふさわしい経験が積み重ねられるよう、保育の 内容を充実させていくことは極めて重要であり、それは保育所の第一義 的な役割と責任である。特に保育の専門性を有する保育士は、子どもと 共に保育環境を構成しながら、保育所の生活全体を通して保育の目標が 達成されるよう努めなければならない。そのためには、子どもの実態と この章で示す保育の内容とを照らし合わせながら、具体的な保育の計画 を作成し、見通しをもって保育することが必要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(102ページ) · 102ページ
1 乳児保育に関わるねらい及び内容 (1)基本的事項 ア 乳児期の発達については、視覚、聴覚などの感覚や、座る、はう、 歩くなどの運動機能が著しく発達し、特定の大人との応答的な関わ りを通じて、情緒的な 絆 きずな が形成されるといった特徴がある。これら の発達の特徴を踏まえて、乳児保育は、愛情豊かに、応答的に行わ れることが特に必要である。 イ 本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、乳児保育の「ね らい」及び「内容」については、身体的発達に関する視 点「健やか に伸び伸びと育つ」、社会的発達に関する視点「身近な人と気持ち が通じ合う」及び精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感 性が育つ」としてまとめ、示している。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(106ページ) · 106ページ
2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容 (1)基本的事項 ア この時期においては、歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、 基本的な運動機能が次第に発達し、排 泄 せつ の自立のための身体的機能 も整うようになる。つまむ、めくるなどの指先の機能も発達し、食 事、衣類の着脱なども、保育士等の援助の下で自分で行うようにな る。発声も明瞭になり、語彙も増加し、自分の意思や欲求を言葉で 表出できるようになる。このように自分でできることが増えてくる 時期であることから、保育士等は、子どもの生活の安定を図りなが ら、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るとともに、 愛情豊かに、応答的に関わることが必要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(136ページ) · 136ページ
3 3 歳以上児の保育に関するねらい及び内容 (1)基本的事項 ア この時期においては、運動機能の発達により、基本的な動作が一 通りできるようになるとともに、基本的な生活習慣もほぼ自立でき るようになる。理解する語彙数が急激に増加し、知的興味や関心も 高まってくる。仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生じ、集 団的な遊びや協同的な活動も見られるようになる。これらの発達の 特徴を踏まえて、この時期の保育においては、個の成長と集団とし ての活動の充実が図られるようにしなければならない。 イ 本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねら い」及び「内容」について、心身の健康に関する領域「健康」、人 との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関 する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表 現に関する領域「表現」としてまとめ、示している。
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(2)ねらい及び内容 ア 心身の健康に関する領域「健康」 健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。 (ア)ねらい ① 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。 ② 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。 ③ 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付け、見通しをも って行動する。 生涯を通じて健康で安全な生活を営む基盤は、幼児期に愛情に支えら れた安全な環境の下で、心と体を十分に働かせて生活することによって 培われていくものである。健康な子どもを育てることとは、単に身体を 健康な状態に保つことを目指すことではなく、他者との信頼関係の下で 情緒が安定し、その子どもなりに伸び伸びと自分のやりたいことに向か って取り組めるようにすることである。
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⑦ 身の回りを清潔にし、衣服の着脱、食事、排せ つ 泄 などの生活に必要 な活動を自分でする。 保育所の生活の中では食事をする前に汚れた手を洗ったり、汗をかい た時に服を着替えたりする。このような保育所の生活の自然な流れの中 で機会をとらえて、例えば手が汚れたまま食事をすると不潔なので手を 洗おうというように、子ども自身が必要性に気付き、自分でしようとす る気持ちがもてるように援助することが大切である。子どもは、保育士 等との温かいつながりの中で、適切な援助を受けることによって、生活 に必要な活動を次第に自分でしようとするようになり、自立へと向かう。 その際、毎日繰り返し行うことによって習慣化し、心地よさや満足感が もてるようにすることも大切である。 特に、 生活の環境が大きく変化した時、その当初は戸惑いが大きく、 一人一人の子どもの実情に応じたきめ細かな対応が必要である。
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め、病気を予防する態度を身に付けていくようにすることが重要である。 ⑩ 危険な場所、危険な遊び方、災害時などの行動の仕方が分かり、 安全に気を付けて行動する。 保育所の生活の中で、危険な遊び方や場所、遊具などについてその場 で具体的に知らせたり、気付かせたりし、状況に応じて安全な行動がと れるようにすることが重要である。さらに、交通安全の指導や避難訓練 などについては、長期的な見通しをもち、計画的に指導すると同時に、 日常的な指導を積み重ねることによって、安全な交通の習慣や災害など の際の行動の仕方などについて理解させていくことも重要である。 保育所の生活が子どもにとって安全であるように、施設設備の安全点 検に努めることは言うまでもない。
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④ 健康な心と体を育てるためには食育を通じた望ましい食習慣の形 成が大切であることを踏まえ、子どもの食生活の実情に配慮し、和 やかな雰囲気の中で保育士等や他の子どもと食べる喜びや楽しさを 味わったり、様々な食べ物への興味や関心をもったりするなどし、 食の大切さに気付き、進んで食べようとする気持ちが育つようにす ること。 食べることは健康な心と体に欠くことのできないものであり、生涯に わ た っ て健 康 な 生 活 を 送 る た めに は 望 まし い 食習 慣 の 形成 が 欠か せ な い。幼児期には、食べる喜びや楽しさ、食べ物への興味や関心を通じて、 自ら進んで食べようとする気持ちが育つようにすることが大切である。 保 育 士 等 や 友 達 と 食 べ る と よ り一 層 楽 し く な るこ と を 感 じ る ため に は、和やかな雰囲気づくりをすることが大切である。
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⑥ 安全に関する指導に当たっては、情緒の安定を図り、遊びを通して 安全についての構えを身に付け、危険な場所や事物などが分かり、安 全についての理解を深めるようにすること。また、交通安全の習慣を 身に付けるようにするとともに、避難訓練などを通して、災害などの 緊急時に適切な行動がとれるようにすること。 子どもは保育所の中で安心して伸び伸びと全身を使って遊ぶ中で、 保 育士等からの安全について気付くような適切な働きかけの下、 安全につ いての構えを身に付けることができるようになっていく。安全について の構えを身に付けるとは、子どもが自分で状況に応じて機敏に体を動か し、危険を回避するようになることであり、安全な方法で行動をとろう とするようになることである。
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イ 人との関わりに関する領域「人間関係」 他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人 と関わる力を養う。 (ア)ねらい ① 保育所の生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味 わう。 ② 身近な人と親しみ、関わりを深め、工夫したり、協力したりし て一緒に活動する楽しさを味わい、愛情や信頼感をもつ。 ③ 社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。 人と関わる力の基礎は、自分が保護者や周囲の人々に温かく見守ら れているという安定感から生まれる人に対する信頼感をもつこと、さ らに、その信頼感に支えられて自分自身の生活を確立していくことに よって培われる。 保育所の生活においては、何よりも保育士等との信頼関係を築くこ とが必要であり、それを基盤としながら様々なことを自分の力で行う 充実感や満足感を味わうようにすることが大切である。
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など、生活のために必要な習慣や態度を身に付けていくことが、人と 関わる力を育てることになるのである。 (イ)内容 ① 保育士等や友達と共に過ごすことの喜びを味わう。 子どもにとって保育所の生活は、家庭から離れて集団での生活を経験 する場である。子どもは、そこで自分を温かく受け入れてくれる保育士 等との信頼関係を基盤に自分の居場所を確保し、安心感をもってやりた いことに取り組むようになる。そして、初めは同じ場にいるだけだった 他の子どもと言葉を交わしたり、物のやり取りをしたりするなど、関わ りが生まれてくる。その関わりの中で様々な自己主張のぶつかり合いに よる葛藤、保育士等や友達と共にいる楽しさや充実感を味わい、次第に 皆と生活をつくり出していく喜びを見いだしていくのである。 しかし、一人一人の子どもの発達する姿はそれぞれ異なっている。
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必要である。さらに、子どもが周囲の人々を少しずつ確かめながら自分 なりの目当てや期待をもって登所するようになるよう、温かな関心をも って関わるようにすることが求められる。このように、保育士等や友達 と十分触れ合うことを通して親しみをもち、安心して保育所の生活を過 ごすことができるように援助することが重要である。 ② 自分で考え、自分で行動する。 生活の様々な場面で自分なりに考えて自分の力でやってみようとする 態度を育てることは、生きる力を身に付け、自らの生活を確立していく 上で大切である。そのためには、まず自分がやりたいことをもち、自分 から興味や関心をもって環境に関わり、活動を生み出すことが大切であ る。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(218ページ) · 218ページ
れば、それは自ら勝手な行動に終始するであろう。 幼児期においては、子どもが友達と関わる中で、自分を主張し、自分 が受け入れられたり、あるいは拒否されたりしながら、自分や相手に気 付いていくという体験が大切である。このような過程が自我の形成にと って重要であり、自分で考え、自分の力でやってみようとする態度を育 てる指導の上では、子どもが友達との葛藤の中で自分と異 なったイメー ジや考え方をもった存在に気付き、やがては、そのよさに目を向けるこ とができるように援助しながら、一人一人の子どもが存在感をもって生 活する集団の育成に配慮することが大切である。 ③ 自分でできることは自分でする。 子どもが自分の身の回りのことなど、できるだけ自分の力でやろうと する意欲を育てることは大切なことである。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(219ページ) · 219ページ
必ずしも思い通りに実現できるわけではないので、困ったことが起きる と、再び保護者や保育士等などの援助を求めてくることが多い。 このように、依存と自立は対立するものでなく、子どもは保護者や保 育士等を心の拠りどころとしながら、行きつ戻りつする過程の中で、次 第に自立へと向かっていくのである。それゆえ、身の回りのことについ て先を急ぐあまり、型にはめ込み、大人の手がかからなくなることばか りを求めてしまうと、言われた通りにしか行動することができないこと になり、かえって子どもの自立を妨げる結果になってしまうこと がある ので、十分に配慮することが必要である。 ④ いろいろな遊びを楽しみながら物事をやり遂げようとする気持ち をもつ。 子どもが、いろいろな遊びを心ゆくまで楽しみ、その中で物事をやり 遂げようとする気持ちをもつことは、子どもの自立心を育む上で大切で ある。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(220ページ) · 220ページ
いう粘り強く取り組む気持ちをもったり、前向きな見通しをもって自分 で解決しようとする気持ちをもったりして、自立心や責任感も育ま れて いく。 保育士等は、子どものやり遂げたいという気持ちを大切にし、子ども が自分なりの満足感や達成感を感じることができるように援助をするこ と、やり遂げたことを共に喜ぶことが必要である。保育士等はその時々 の子どもの心の動きを感じ取り、子どもがその物事をやり遂げなければ ならないという重圧を感じるのではなく、楽しみながらやり遂げること ができるようにすることが大切である。特に、この時期の初めの頃には、 大人から見ると一見やり遂げていないように見えても、子どもなりにや り遂げたと思っていることもある。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(221ページ) · 221ページ
幼児期は、人との関わりの中で様々な出来事を通して、嬉しい、悔し い、悲しい、楽しいなどの多様な感情体験を味わうようになる時期であ る。子どもは、嬉しい時や悲しい時、その気持ちに共感してくれる相手 の存在が、大きな心の支えとなり、その相手との温かな感情のやり取り を基に、自分も友達の喜びや悲しみに心が向くようにな っていく。 生活の環境が大きく変わった時、その当初は自分だけの世界にいる子 どもも、次第に友達に目が向き始めると、隣で泣いている子どものそば にいるだけで自分も泣きたいような気持ちになるなど、相手の存在を感 じつつ、同じ場で同じような感情をもつことを体験していく。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(222ページ) · 222ページ
が多いが、相手に対する興味や親しみが増してくると、自分中心の主張 をしながらも、少しずつ、相手に分かるように伝えようとする。親しみ をもつ、相手に伝えようとする、また、伝わることで親しみをもつとい う循環の過程を経て、次第に相手の思っていることに気付くようになり、 子ども同士の関わりが深まる。 そのためには、保育士等は、子どもが友達と一緒に生活する中で、自 分の思っていることを相手に伝えることができるように、また、徐々に 相手にも思っていることや言いたいことがあることに気付いていくこと ができるようにすることが大切である。 子どもは生活の中の様々な出来事の中で、その時々の思いが相手に伝 わらずに困ったり、うまく伝わったことで遊びがより楽しくなったりす るなどの体験を通して、相手の思いを感じられるようになっていく。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(223ページ) · 223ページ
⑦ 友達のよさに気付き、一緒に活動する楽しさを味わう。 保育所は集団での生活の場であり、様々な人々と出会う場である。そ こで、子どもは自分と異なる様々な個性をもった友達と接することにな る。 保育士等や友達と共に生活する中で、初めは「○○ちゃんは鉄棒が上 手」「○○ちゃんは歌が好き」といった表面的な特性に気付くことから、 次第に、「○○ちゃんならいい考えをもっていると思う」「気持ちの優 しい○○ちゃんならこうするだろう」など、次第に互いの心情や考え方 などの特性にも気付くようになり、その特性に応じて関わるようになっ ていく。そして、遊びの中で互いのよさなどが生かされ、一緒に活動す る楽しさが増してくる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(224ページ) · 224ページ
保育所の生活の中で、子どもは他の子どもと一緒に楽しく遊んだり活 動したりすることを通して、互いのよさや特性に気付き、友達関係を形 成しながら、次第に人間関係が広がり深まっていく。人間関係が深まる につれて、子ども同士がイメージや思いをもって交流し合いながら、そ こに共通の願いや目的が生まれる。そして、それに向かって遊 びや活動 を展開する中で、子ども同士が共に工夫したり、協力したりなどするよ うになっていく。 このようなことは、保育所の生活の中で友達との様々な関わりを体験 しながら次第に可能になっていくものである。初めのうちは、他の子ど もと一緒にいることや同じことをすることで、人と共にいることの喜び や人とつながる喜びを体験する。その後、自分らしさを十分に発揮し、 次第に仲の 良 い 友 達 と 思 い を伝え合いなが ら、遊びを進め るように な る。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(225ページ) · 225ページ
的を共有し、一人では得られないものに集中していく気分を感じたり、 その中で工夫し合ったり、力を合わせて問題を解決したりして、自分も 他の子どもも生き生きするような関係性を築いていくことである。その ため、保育士等は、一緒に遊ぶ人数に関わらず、一人一人の子どもが十 分に自己発揮しながら、他の子どもと多様な関わりがもてるように援助 し、子どもが遊ぶ中で、共通の願いや目的が生まれ、工夫したり、協力 したりする楽しさを十分に味わえるようにすることが大切である。 ⑨ よいことや悪いことがあることに気付き、考えながら行動する。 子どもは、他者と関わる中で、自他の行動に対する様々な反応を得て、 よい行動や悪い行動があることに気付き、自分なりの善悪の基準を つく っていく。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(226ページ) · 226ページ
傷つけたという心理的・内的側面には気付かない子どもに相手の意図や 気持ち、そして、自分の行動が相手にもたらした心理的な結果に気付く ように働きかけることが必要である。また、自分の視点からしか物事を 捉えられない子どもには、自分の行動がどのような結果をもたらしたの かを自分の視点とは異なった視点、特に、他者の立場から考えるように、 子ども一人一人に応じて繰り返し働きかけることが重要である。 こうした保育士等からの働きかけを受け入れられるかどうかは、子ど もとの関係の有り様が深く関わる。信頼関係があれば、子どもは保育士 等の言うことを受け入れ理解して、よい行動を行ったり悪い行動を抑え たりする気持ちになれる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(227ページ) · 227ページ
子どもは次第に気の合う友達や一緒にいたいと思う友達ができ、そう した友達に対して、共感し、思いやりのある行動をする傾向があるので、 共 に よ く遊 ぶ 仲 の 良 い 友 達 を もつ こ と が思 い やり を も つ 上 で 重要 で あ る。また、肯定的な気分の時の方が他者に対して思いやりのある行動を しやすいので、保育士等や友達に受け入れられ、自分が発揮されている ことも必要である。 このように、子どもが友達との関わりを深められるように援助すると ともに、保育士等が子ども一人一人を大切にし、思いやりのある行動を するモデルになることや他者の感情や相手の視点に気付くような 働きか けをすることも重要である。 ⑪ 友達と楽しく生活する中できまりの大切さに気付き、守ろうとす る。 保育所の生活には、生活上の様々なきまりがある。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(228ページ) · 228ページ
特に、遊びの中で、ルールを守ると友達との遊びが楽しくなるという 実感をもてるようにすることが大切である。他者と共に遊ぶということ は、自他に共有された何らかのルールに従うということであり、ルール を守らない子どもがいると楽しい遊びにならず、その遊びも継続しない。 友達と一緒に遊ぶ中で、楽しく遊ぶためには参加者がルールに従うこと が必要であることや、より楽しくするために自分たちでルールをつくっ たり、つくり変えたりすることもできることが分かっていくことは、生 活上のきまりを理解し、守ろうとする力の基盤になっていく。 ⑫ 共同の遊具や用具を大切にし、皆で使う。 物を大切にするという気持ちの根底には、それが大切だと思える経験 が重要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(229ページ) · 229ページ
していくようにすることが大切である。 ⑬ 高齢者をはじめ地域の人々などの自分の生活に関係の深いいろい ろな人に親しみをもつ。 近年は、家庭においても地域においても人間関係が希薄化し、子ども たちの人と関わる力が弱まってきている。そのような状況の中で保育所 において、地域の人たちと積極的に関わる体験をもつことは、人と関わ る力を育てる上で大切である。すなわち、地域の人たちとの関わりを通 して、人間は一人だけで孤立して生きているのではなく、周囲の人たち と関わり合い、支え合って生きているのだということを実感することが 大切である。そのためには、日常の保育の中で、地域の人々との交流の 機会を積極的に取り入れることも必要である。とりわけ、高齢社会を生 きていく子どもにとって、高齢者と実際に交流し、触れ合う体験をもつ ことは重要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(230ページ) · 230ページ
(ウ)内容の取扱い ① 保育士等との信頼関係に支えられて自分自身の生活を確立してい くことが人と関わる基盤となることを考慮し、子どもが自ら周囲に 働き掛けることにより多様な感情を体験し、試行錯誤しながら諦め ずにやり遂げることの達成感や、前向きな見通しをもって自分の力 で行うことの充実感を味わうことができるよう、子どもの行動を見 守りながら適切な援助を行うようにすること。 子どもの行動を見守りながら、適切な援助を行うためには、保育士等 と一人一人の子どもとの間に信頼関係をつくり出し、同時に、子どもの 言動や表情から、その子どもが今何を感じているのか、何を実現したい と思っているのかを受け止め、子どもが試行錯誤しながら自分の力で課 題を乗り越えられるようにしていくことが必要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(231ページ) · 231ページ
守る」ということは、子どものすることをそのまま放置して何もしない ことではない。子どもが他者を必要とする時に、それに応じる姿勢を保 育士等は常にもつことが大切なのである。それは、子どもの発達に対す る理解と自分から伸びていく力をもっている存在としての子どもという 見方に支えられて生まれてくる保育士等の表情やまなざし、あるいは言 葉や配慮なのである。 第二は、心の動きに応答することである。子どもが多様な感情を体験 し、試行錯誤しながら自分の力で行うことの充実感や満足感を味わうこ とができるようにするには、その心の動きに対して柔軟な応じ方をする ことが重要である。保育士等が答えを示すのではなく、子どもの心の動 きに沿って共に心を動かしたり、知恵を出し合ったりする関わり方が求 められる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(232ページ) · 232ページ
いと思えて諦めていることもある。保育士等は、子どもの表情や仕草 、 体の動きから子どもの気持ちを読み取り、見通しがもてるように共に考 えたり、やり方を知らせて励ましたりしながら、子どもが自分の力でや り遂げることができるよう子どもの心に寄り添いながら支えることが大 切である。また、やり遂げた達成感を子どもが十分に味わえるよう、共 に喜び言葉にして伝えるなどのことも大切である。これらのことが、 子 どもが前向きな見通しをもちながら、自信をもって取り組む姿へつなが っていく。 ② 一人一人を生かした集団を形成しながら人と関わる力を育ててい くようにすること。その際、集団の生活の中で、子どもが自己を発 揮し、保育士等や他の子どもに認められる体験をし、自分のよさや 特徴に気付き、自信をもって行動できるようにすること。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(233ページ) · 233ページ
士等の姿勢から生まれてくるのである。 様々な活動を思い思いに展開しながら、子どもは絶えず保育士等にい ろいろなサインを送り、メッセージを発している。保育士等がその思い を受け止めることにより、どの子どもも受け止められる喜びを味わうと 同時に、子どもは受け止める保育士等の姿勢をも無意識のうちに自分の 中に取り入れていくのである。 どの子どもに対しても集団の一員としてこのような姿勢で接する保育 士等と生活を共にする中で、子どもは互いを大切にする姿勢を身に付け ていく。そのことがやがて、心のつながりをもった温かい集団をつくり 出すことにつながっていくのである。 一人一人のよさや特徴が生かされた集団を形成するためには、まず保 育士等が、子どもの心に寄り添い、その子どものよさを認めることが大 切である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(234ページ) · 234ページ
めには、一人一人が集団の中で認められ、そのよさや特徴が生かされる クラス集団のあり方を考えることが必要である。 ③ 子どもが互いに関わりを深め、協同して遊ぶようになるため、自 ら行動する力を育てるとともに、他の子どもと試行錯誤しながら活 動を展開する楽しさや共通の目的が実現する喜びを味わうことがで きるようにすること。 子どもが協同して遊ぶようになるためには、まず一人一人がその 子 らしく遊ぶことができるように、自発性を育てることが基盤に置かれ なければならない。子どもは、保育士等や他の子どもとの関わりの中 で自発性を獲得していく。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(235ページ) · 235ページ
このように、子ども同士が試行錯誤して活動を展開していくように なるが、大切なことは、子ども自身が活動自体を楽しむことである。 共通の目的は実現したり実現しなかったりする。実現しなかった場合 でも、子どもが活動そのものを楽しんでいれば、また皆で一緒に活動 しようという気持ちになる。また、共通の目的が実現した場合、その 喜びを十分に味わうことが次の活動につながる。子どもの行う活動は、 子ども同士の小さな集団での活動から、小学校就学前にはクラス全体 でも活動するようになることを踏まえ、それぞれの時期にふさわしく 展開されることが重要である。 さらに、このような経験を通して、集団の中で一人一人のよさが発 揮され影響し合って、一人ではできないことも力を合わせれば可能に なるという気持ちが育つようにすることが大切である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(236ページ) · 236ページ
④ 道徳性の芽生えを培うに当たっては、基本的な生活習慣の形成を 図るとともに、子どもが他の子どもとの関わりの中で他人の存在に 気付き、相手を尊重する気持ちをもって行動できるようにし、また、 自然や身近な動植物に親しむことなどを通して豊かな心情が育つよ うにすること。特に、人に対する信頼感や思いやりの気持ちは、葛 藤やつまずきをも体験し、それらを乗り越えることにより次第に芽 生えてくることに配慮すること。 子どもは保育所の生活において、他の子どもと関わりながら生活する 中で、生活に必要な行動の仕方を身に付け、また、友達と楽しく過ごす ためには、守らなければならないことがあることに気付いていく。子ど もは基本的には他律的で、大人の言うことが正しく、言われたから、叱 られるから従うという傾向がある。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(237ページ) · 237ページ
子どもは信頼し、尊敬している大人の言葉や行動に基づいて何がよく て何が悪いのかの枠をつくっており、保育士等の言動の影響は大きい。 特に、生命や人権に関わることなど人としてしてはいけないことに対し ては、悪いと明確に示す必要がある。このように 保育士等は、時には、 善悪を直接的に示したり、集団生活のきまりに従うように促したりする ことも必要になる。また、それだけでなく、他者とのやり取りの中で子 どもが自他の行動の意味を理解し、何がよくて何が悪かったのか考える ことができるように、それまで気付かなかったことに気付くように 働き かけ、援助していくことが重要である。 さらに、他者とのやり取りだけでなく、自然の美しさに触れたり、身 近な動植物に親しみ、世話をしたりする中で、生命あるものへの感性や 弱いものをいたわる気持ちなど、豊かな心情を育てることも必要である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(238ページ) · 238ページ
るようになっていく。特に、幼児期では、保育士等や友達と共にする集 団の生活を通して、体験を重ねながら規範意識の芽生えを培うことが重 要である。 このため、初めての集団の生活となる保育所では、子どもが保育士等 との信頼関係に支えられて自己を発揮するとともに、友達と関わりを深 め、互いに思いを主張し合う中で、自分の思いが受け入れられないこと もあり、相手と折り合いを付けながら遊ぶ体験を重ねていくことが重要 である。これらの体験を通して、子どもが、きまりを守ると友達と楽し く過ごせることに気付き、それを守ろうとして行動する中で、規範意識 の芽生えを培っていくことが大切である。 しかし、子どもは、きまりが大事であると思っても、必ずしもきまり を守ることができるとは限らない。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(239ページ) · 239ページ
⑥ 高齢者をはじめ地域の人々などの自分の生活に関係の深い いろ いろな人と触れ合い、自分の感情や意志を表現しながら共に楽し み、共感し合う体験を通して、これらの人々などに親しみをもち、 人と関わることの楽しさや人の役に立つ喜びを味わうことができ るようにすること。また、生活を通して親や祖父母などの家族の 愛情に気付き、家族を大切にしようとする気持ちが育つようにす ること。 子どもは、限られた人間関係の中で生活しているので、保育所の生活 において、高齢者をはじめ、異年齢の子ども や働く人などの地域の人々 で自分の生活と関係が深い人と触れ合ったり、交流したりすることは、 人と関わる力を育てる上で重要である。特に、子どもが、日常の家庭や 地域社会の生活とは立場が変わり相手の役に立つことをする経験も大切 である。子どもは、「○○してあげる」という言葉を好んで使い、何か を手伝いたがる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(240ページ) · 240ページ
子どもが、家族の愛情に気付き、自ずとその家族を大切にしようとする 気持ちをもつように働きかけることも必要である。 また、子どもは、人に対する優しさや愛情を人間関係の中で学んでい くので、子どもの中に家族を大切にする心を育んでいくためには、子ど も 自 身 が家 族 か ら 愛 さ れ て い ると い う こと を 実感 す る こと も 大切 で あ る。 このようなことについて、親や祖父母などの家族にも理解してもらう よう働きかけることが必要である。保育所での活動や家族への 働きかけ などを通じて、子どもと家族とのよりよい関係を育み、子どもの情緒の 安定を図り、保育所の生活の中で安心して自己発揮できるようにするこ とが大切である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(241ページ) · 241ページ
ウ 身近な環境との関わりに関する領域「環境」 周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生 活に取り入れていこうとする力を養う。 (ア)ねらい ① 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関 心をもつ。 ② 身近な環境に自分から関わり、発見を楽しんだり、考えたりし、 それを生活に取り入れようとする。 ③ 身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や 数量、文字などに対する感覚を豊かにする。 子どもの周囲には、保育所の内外に様々なものがある。人は暮らしを 営み、また、動植物が生きていて、遊具などの日々の遊 びや生活に必要 な物が身近に置かれている。子どもはこれらの環境に好奇心や探究心を もって主体的に関わり、自分の遊びや生活に取り入れていくことを通し て発達していく。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(242ページ) · 242ページ
て新たな使い方を見付けようとする。子どもにとっての生活である遊び とのつながりの中で、環境の一つ一つが子どもにとってもつ意味が広が る。したがって、まず何より環境に対して、親しみ、興味をもって積極 的に関わるようになることが大切である。さらに、ただ単に環境の中に あるものを利用するだけではなく、そこで気付いたり、発見したりしよ うとする環境に関わる態度を育てることが大切である。子どもは、気付 いたり、発見したりすることを面白く思い、別なところでも活用しよう とするのである。 身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、 文字などに対しての関わりを広げることも大切である。子どもを取り巻 く生活には、物については当然だが、数量や文字についても、子どもが それらに触れ、理解する手がかりが豊富に存在する。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(243ページ) · 243ページ
の自然環境を整備したり、地域の自然と触れ合う機会をつくったりして、 子どもが身近に関わる機会をつくることが大切である。また、子どもが 心を動かされる場面は、必ずしも大人と同じではないことにも留意しな ければならない。例えば、クモの巣に光る露に心を動かされたり、自分 で育てた花から取れた種をそっとポケットにしまい込んだりなど、子ど もは日常の何気ない生活場面で心を揺り動かしている。このような子ど もの自然との出会いを見逃さないようにすることが保育士等の関わりと して大切である。 自然と出会い、感動するような体験は、自然に対する 畏敬の念、親し み、愛情などを育てるばかりでなく、科学的な見方や考え方の芽生えを 培う上で基礎となるものである。テレビやビデオなどを通しての間接体 験の機会が増えてきている現代、保育所で自然と直接触れる機会を設け ることは大きな意味をもってきている。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(244ページ) · 244ページ
このように、遊びを通して、物の性質の理解が深まっていく。 さらに、遊びの深まりや仲間の存在は、子どもが物と多様な関わりを することを促す。子どもが周囲にある様々な物に触発されて遊びを生み 出し、多様な見立てを楽しむと、その遊びに興味をもった仲間が集まり、 新しいアイデアが付加され、その物の性質や仕組みについて新たな一面 を発見する。その発見を生かして更に遊びが広がり、深まるといった過 程を繰り返す。このような流れの中で、子どもが自分のリズムで遊び を 展開し、興味をもった物に自分から関わる、多様な見立てや関わりを楽 しむ、試行錯誤をする、仲間と情報を交流するといったことを通して、 物の性質や仕組みに興味をもち、物との関わりを楽しみ、興味や関心を 深めていくことを踏まえることが大切である。 ③ 季節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く。
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ることが大切である。 季節により変化のあることに気付くということは、必ずしも、変化の 様子を完全に理解したり、言葉に表したりするということではない。夏 の暑い日に浴びるシャワーの水は心地よいが、冬の寒い日に園庭で見付 けた氷混じりの水は刺すような冷たさを感じるなど、何気なく触れてい るものでも季節によって感触や感じ方が異なるといったように、子ども 自身が全身で感じ取る体験を多様に重ねることが大切である。 保育所の外に出かけると、季節による自然や生活の変化を感じる機会 が多い。子どもが四季折々の変化に触れることができるように、園外保 育を計画していくことも必要である。かつては、地域の人々の営みの中 にあふれていた季節感も失われつつある傾向もあり、秋の収穫に感謝す る祭り、節句、正月を迎える行事などの四季折々の地域や家庭の伝統的 な行事に触れる機会をもつことも大切である。
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ように援助しながら、子どもの自然などの身近な事象への関心が高まる ようにすることが大切である。単に自然の事象に ついての知識を得るこ とではなく、自然の仕組みに心を動かし、些 さ 細なことであってもその子 どもなりに遊びの中に取り入れていくことが大切である。 ⑤ 身近な動植物に親しみをもって接し、生命の尊さに気付き、いた わったり、大切にしたりする。 親しみやすい動植物に触れる機会をもたせるとともに、保育士等など 周囲の人々が世話をする姿に接することを通して、次第に身近な動植物 に親しみをもって接するようにし、実際に世話をすることによって、い たわったり、大切にしたりしようとする気持ちを育てることが大切であ る。 保育所内で生活を共にした動植物は、子どもにとって特別な意味をも っている。
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このような体験を繰り返しながら、子どもは次第に生命の尊さに気付 き、いたわったり、大切にしたりするようになっていく。生命の大切さ を伝えることは難しいが、このことは幼児期から育んでいかなければな らないことである。 ⑥ 日常生活の中で、我が国や地域社会における様々な文化や伝統に 親しむ。 子どもが、日常生活の中で我が国や地域社会における様々な文化や伝統 に触れ、長い歴史の中で育んできた文化や伝統の豊かさに気付くことは大 切なことである。 このため、例えば、保育士等と一緒に飾りを作りながら七夕の由来を聞 くなどして、次第にそのいわれやそこに込められている人々の願いなどに も興味や関心をもつことができるようになることが大切である。
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⑦ 身近な物を大切にする。 保育所の生活の中で、身近な物を大切にし、無駄なことをしないよう にする気持ちを育てることが大切である。子どもは物に愛着をもつこと から、次第にそれを大切にする気持ちが育つので、一つ一つの物に愛着 を抱くことができるように援助することが大切である。子どもは物を使 って遊ぶ中で、その物があることによって遊びが楽しくなることに気 付 き、その物に愛着をもつようになる。そのため、保育士等は、子どもが 遊びを十分に楽しめるように援助することが大切である。また、保育士 等自身が物に愛着をもち、大切に取り扱っている様子を子どもに示すこ とも大切である。 子どもが自分と物と他者のつながりを自然に意識できるように、保育 士等はそれぞれの状況に合わせて様々な関わり方をすることが大切であ る。
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⑧ 身近な物や遊具に興味をもって関わり、自分なりに比べたり、 関連付けたりしながら考えたり、試したりして工夫して遊ぶ。 身近にある物や遊具、用具などを使って試したり、考えたり、作った りしながら、探究していく態度を育てることが大切である。身近にある 物を使って工夫して遊ぶようになるためには、保育士等は、子どもが心 と 体 を 働か せ て 物 と じ っ く り と関 わ る こと が でき る よ うな 環 境を 構 成 し、対象となるその物に十分に関わることができるようになることが大 切である。子どもは、手で触ったり、全身で感じてみたり、あることを 繰り返しやってみたり、自分なりに比べたり、これまでの体験と関連付 けて考えたりしながら物に関わっていく。
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⑨ 日常生活の中で数量や図形などに関心をもつ。 子どもは日常生活の中で、人数や事物を数えたり、量を比べたり、ま た、様々な形に接したりすることを体験している。保育士等はこのよう な体験を子どもがより豊かにもつことができるようにして子どもが生き 生きと数量や図形などに親しむことができるように環境を工夫し、援助 していく必要がある。 数量や図形についての知識だけを単に教えるのではなく、生活の中で 子どもが必要感を感じて数えたり、量を比べたり、様々な形を組み合わ せて遊んだり、積み木やボールなどの様々な立体に触れたりするなど、 多様な経験を積み重ねながら数量や図形などに関心をもつようにするこ とが大切である。
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ろうとすることができるよう援助していくことが重要である。 ⑩ 日常生活の中で簡単な標識や文字などに関心をもつ。 子どもにとって、自分が話している言葉がある特定の文字や標識に対 応しているのを知ることは新鮮な驚きである。例えば、日常で使ってい る「はさみ」という言葉が、整理棚などに書いてある「は」、「さ」、 「み」という文字に対応していることを知った時の子どもの驚きと喜び を大切にしなければならない。このため、保育士等はまず子どもが標識 や文字との新鮮な出会いを体験できるよう環境を工夫する必要がある。 また、生活の中で様々な標識(交通標識など)に触れたり、自分たち で標識(クラスの標識、グループの標識、トイレの標識など)を作って 生活したり、遊んだりする中で、標識が意味やメッセージをもっている ことに気付くことも大切である。
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⑪ 生活に関係の深い情報や施設などに興味や関心をもつ。 保育所の生活の中で、身近に感じられる情報に接したり、それを生活 に取り入れたりする体験を重ねる中で、次第に自分の生活に関係の深い 情報に興味や関心をもつようにすることが大切である。 特に、この時期の前半、あるいは保育所の生活に慣れていない時期に は、様々な情報を断片的にしか理解できないことが多い。友達とのつな がりが深まるにつれて、自分の得た情報を友達に伝えたり、友達のもっ ている情報に関心をもったりして、情報の交換を楽しむようになる。友 達同士が目的をもって遊ぶようになると、遊びに必要な情報を獲得し、 活用する姿が見られるようになり、生活の豊かさにつながっていく。
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⑫ 保育所内外の行事において国旗に親しむ。 幼児期においては、保育所や地域の行事などに参加したりする中で、 日本の国旗に接し、自然に親しみをもつようにし、将来の国民としての 情操や意識の芽生えを培うことが大切である。保育所においては、国旗 が掲揚されている運動会に参加したり、自分で国旗を作ったりして、日 常生活の中で国旗に接するいろいろな機会をもたせることにより、自然 に日本の国旗に親しみを感じるようにさせることが大切である。 また、そのようなことから、国際理解の芽生えを培うことも大切であ る。 (ウ)内容の取扱い ① 子どもが、遊びの中で周囲の環境と関わり、次第に周囲の世界に 好奇心を抱き、その意味や操作の仕方に関心をもち、物事の法則性 に気付き、自分なりに考えることができるようになる過程を大切に すること。
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ると分かっていたりするものだけでなく、どうすれば面白くなるのかよ く分からないものにも積極的に関わっていく。つまり、子どもにとって は、周りにあるあらゆるものが好奇心の対象となっていくのである。こ のため、子どもが扱いやすい遊具や用具、物を用意することだけでなく、 子どもの能動性を引き出す自由な空間や物を配置し、あるいは子どもが どうしてよいか分からない時などに保育士等が援助することが大切にな る。 また、子どもは好奇心を抱いたものに対してより深い興味を抱き、探 究していく。そのものはどういう意味をもつのだろうか、どのように用 いればよいのだろうかと不思議に思い、探索する。さらに、試行錯誤を 行う中でその動きや働きにある規則性を見付けられるかもしれない。そ れが同じようなものにも同様に当てはまれば、法則性と呼んでもよいも のである。
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に触れることができるような環境を構成することが大切である。 ② 幼児期において自然のもつ意味は大きく、自然の大きさ、美しさ、 不思議さなどに直接触れる体験を通して、子どもの心が安らぎ、豊 かな感情、好奇心、思考力、表現力の基礎が培われることを踏まえ 、 子どもが自然との関わりを深めることができるよう工夫すること。 自然は多彩でその折々に変化しつつも、なお変わらない姿は雄大であ ると同時に、繊細さに富み、人に感動と不思議の念を呼び起こす。しか し、子どもは、大人と違って、自然を目の前にすれば、自ずと自然の姿 に目を留め、心を動かされるとは限らない。保育士等自らが感性を豊か に保ち、自然とその変化の素晴らしさに感動することや子どもがちょっ とした折に示すささやかな自然への関わりに共鳴していくことが大切に なる。
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③ 身近な事象や動植物に対する感動を伝え合い、共感し合うことな どを通して自分から関わろうとする意欲を育てるとともに、様々な 関わり方を通してそれらに対する親しみや畏敬の念、生命を大切に する気持ち、公共心、探究心などが養われるようにすること。 身 近 な 環 境 に あ る 様 々 な も の に対 し て 積 極 的 に関 わ ろ う と す る態 度 は、身近な事物や出来事、自然などに対して子どもが思わず感動を覚え、 もっと関わりたいと思う経験をすることから生まれる。このような感動 を周りの友達や保育士等にも伝えたいと思い、共感してもらえることに よってますます関わりたくなる。
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④ 文化や伝統に親しむ際には、正月や節句など我が国の伝統的な行事、 国歌、唱歌、わらべうたや我が国の伝統的な遊びに親しんだり、異な る文化に触れる活動に親しんだりすることを通じて、社会とのつなが りの意識や国際理解の意識の芽生えなどが養われるようにすること。 子どもは、地域の人々とのつながりを深め、身近な文化や伝統に親し む中で、自分を取り巻く生活の有り様に気付き、社会とのつながりの意 識や国際理解の意識が芽生えていく。
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⑤ 数量や文字などに関しては、日常生活の中で子ども自身の必要感に 基づく体験を大切にし、数量や文字などに関する興味や関心、感覚 が養われるようにすること。 数量や文字は、記号として表すだけに、その働きを幼児期に十分に活 用することは難しい。
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エ 言葉の獲得に関する領域「言葉」 経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の 話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉 で表現する力を養う。 (ア)ねらい ① 自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。 ② 人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたこ とを話し、伝え合う喜びを味わう。 ③ 日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに、絵本や物 語などに親しみ、言葉に対する感覚を豊かにし、保育士等や友達 と心を通わせる。 言葉は、身近な人との関わりを通して次第に獲得されるものである。 人との関わりでは、見つめ合ったり、うなずいたり、微笑んだりな ど、 言葉以外のものも大切である。子どもは気持ちを自分なりの言葉で表現 した時、それに相手がうなずいたり、言葉で応答してくれたりすると楽 しくなり、もっと話そうとする。
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また、子どもは、自分の話を聞いてもらうことにより、自分も人の話 をよく聞こうとする気持ちになる。人の話を聞き、自分の経験したこと や考えたことを話す中で、相互に伝え合う喜びを味わうようになること が大切である。 子どもは、保育士等や友達と一緒に行動したりやり取りしたりするこ とを通して、次第に日常生活に必要な言葉が分かるようになっていく。 また、子どもが絵本を見たり、物語を聞いたりして楽しみ、言葉の楽し さや美しさに気付いたり、想像上の世界や未知の世界に出会い、様々な 思いを巡らし、その思いなどを保育士等や友達と共有したりすることが 大切である。 このような経験は、言葉に対する感覚を養い、状況に応じた適切な言 葉の表現を使うことができるようになる上でも重要である。 (イ)内容 ① 保育士等や友達の言葉や話に興味や関心をもち、親しみをもって 聞いたり、話したりする。
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していることにより、子どもは親しみを感じている保育士等や友達の話 や言葉に興味や関心をもち、自分から聞くようになり、安心して自分の 思いや意志を積極的に言葉などで表現しようとするのである。 保育所においては、周囲の保育士等や友達が使う様々な言葉や表現に 興味や関心をもち、自分でもそれらを積極的に使ってみることによって、 互いの思いや意志をより的確に伝え合えるようになっていく過程が大切 である。 ② したり、見たり、聞いたり、感じたり、考えたりなどしたことを 自分なりに言葉で表現する。 子どもは、生活の中で心を動かされるような体験をした 時に、それを 親しい人に言葉で伝えたくなる。
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いう気持ちが芽生えていく。そして、保育士等が的確にその思いを言葉 で表現していくことによって、子どもが表現しようとする内容をどう表 現すればよいかを理解させていくことも大切になる。保育士等や友達の 言葉による表現を聞きながら、子どもは自分の気持ちや考えを言葉で人 に伝える表現の仕方を学んでいくのである。 子どもが様々な体験を言葉で表現できるようになっていくた めには、 自分なりの表現が保育士等や友達、さらには異なる年齢や地域の人々な ど、様々な人へと伝わる喜びと、自分の気付きや考えから新たなやり取 りが生まれ、活動が共有されていく満足感を味わうようにすることが 大 切である。その喜びや満足感を基盤にして、子どもの言葉で表現しよう とする意欲は更に高まっていく。
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る。ごっこ遊びなどの中で、友達にある役をしてほしいと思っても、 相 手 の 気 持ち を 確 か め る こ と な く自 分 だ けで 一 方的 に 役 を決 め てし ま え ば、友達ともめることになるだろう。 このような集団生活の中での人との関わりを通して、子どもは、自分 のしたいこと、相手にしてほしいことの言葉による伝え方や、相手の合 意を得ることの必要性を理解していくのである。 さらに、初めて集団生活を体験する子どもにとっては、使い方が分か らない遊具や、どう行動したらよいのか分からない場面などに出会うこ ともある。その場合には、自分が分からないことや知りたいことなどを 保育士等や友達に伝え、教えてもらうことが必要になる 。
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このような話を聞くことに関わる様々な体験を積み重ねることを通し て、相手が伝えようとしている内容に注意を向けることへの必要感をも ち、次第に子どもは話を聞けるようになっていくのである。 また、自分では考えや要求などを伝えたつもりでも、それを相手に分 かるように言わずに、意味や内容が正しく伝わらないことから、相手と もめることもある。同じ話でも相手に応じて異なる話し方が求められる ことがある。例えば、保育士等に話す時と年下の者に話す時では、同じ 話でも相手に応じてその言葉の使い方や表現の仕方を変えた方がよい場 合もある。子どもは、周囲の人々の会話の仕方や話し方を聞きながら、 自分も相手により分かるように話し方を変えていくことを学んでいくの である。 ⑤ 生活の中で必要な言葉が分かり、使う。
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(2)小学校との連携 ア 保育所においては、保育所保育が、小学校以降の生活や学習の基 盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通 じ て、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにする こと。 保育所においては、第1章の1の(2)に示す保育の目標に基づき、 幼児期にふさわしい保育を行う。その保育を通して育まれた資質・能力 が小学校以降の生活や学習の基盤ともなる。 子どもは、保育所から小学校に移行していく中で、突然 違った存在に なるわけではない。発達や学びは連続しており、保育所から小学校への 移行を円滑にする必要がある。しかし、それは、小学校教育の先取りを することではなく、就学前までの幼児期にふさわしい保育を行うことが 最も肝心なことである。つまり、子どもが遊び、生活が充実し、発展す ることを援助していくことである。
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第3章 健康及び安全 保育所保育において、子どもの健康及び安全の確保は、子どもの生 命の保持と健やかな生活の基本であり、一人一人の子どもの健康の保 持及び増進並びに安全の確保とともに、保育所全体における健康及び 安全の確保に努めることが重要となる。 また、子どもが、自らの体や健康に関心をもち、心身の機能を高め ていくことが大切である。 このため、第1章及び第2章等の関連する事項に留意し、次に示す 事項を踏まえ、保育を行うこととする。 子どもの生命と心の安定が保たれ、健やかな生活が確立されることは、 日々の保育の基本である。そのためには、一人一人の子どもの健康状態 や発育及び発達の状態に応じ、子どもの心身の健康の保持と 増進を図り、 危険な状態の回避等に努めることが大切である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(308ページ) · 308ページ
2 食育の推進 (1)保育所の特性を生かした食育 ア 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」 の育成に向け、その基礎を培うことを目標とすること。 食は、子どもが豊かな人間性を育み、生きる力を身に付けていくため に、また、子どもの健康増進のために重要である。食育基本法 (平成 17 年法律第 63 号)を踏まえ、乳幼児期における望ましい食に関する習慣の 定着及び食を通じた人間性の形成や家族関係づくりによる心身の健全育 成を図るため、保育所においても、食に関する取組を積極的に進めてい くことが求められる。 各保育所は、保育の内容の一環として食育を位置付け、施設長の責任 の下、保育士、調理員、栄養士、看護師等の職員が協力し、健康な生活 の基本として食を営む力の育成に向けて、その基礎を培うために、各保 育所において創意工夫を行いながら食育を推進していくことが求められ る。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(326ページ) · 326ページ
3 環境及び衛生管理並びに安全管理 (1)環境及び衛生管理 ア 施設の温度、湿度、換気、採光、音などの環境を常に適切 な状態 に保持するとともに、施設内外の設備及び用具等の衛生管理に努め ること。 イ 施設内外の適切な環境の維持に努めるとともに、子ども及び全職 員が清潔を保つようにすること。また、職員は衛生知識の向上に努 めること。 【温度等の調節及び衛生管理】 保育に当たっては、子どもの心身の健康と情緒の安定を図るために、 室内の温度や湿度を調節し、換気を行い、さらに、部屋の明るさ、音や 声の大きさなどにも配慮して、心地よく過ごすことができるよう環境を 整えることが大切である。 また、常に清潔な環境を保つことができるよう、日頃から清掃や消毒 等を行うことが大切である。その際、消毒薬などは子どもの手の届かな い場所で保管、管理し、誤飲の防止等、安全の徹底を図らなくてはなら ない。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(334ページ) · 334ページ
第4章 子育て支援 保育所における保護者に対する子育て支援は、全ての子どもの健や かな育ちを実現することができるよう、第1章及び第2章等の関連す る事項を踏まえ、子どもの育ちを家庭と連携して支援していくととも に、保護者及び地域が有する子育てを自ら実践する力の向上に資する よう、次の事項に留意するものとする。 【保育所における保護者に対する子育て支援の原則】 児童福祉法第 18 条の4は、「この法律で、保育士とは、第 18 条の 18 第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をも つて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うこ とを業とする者をいう」と定めている。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(347ページ) · 347ページ
(3)不適切な養育等が疑われる家庭への支援 ア 保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望に応じて 個別の支援を行うよう努めること。 少子化や核家族化、地域内におけるつながりの希薄化が進む中で、子 育てをする上で孤立感を抱く人や、子どもに関わったり世話をしたりす る経験が乏しいまま親になる人も増えている。子どもや子育てについて の知識がないために、適切な関わり方や育て方が 分からなかったり、身 近に相談や助言を求める相手がおらず、子育てに悩みや不安を抱いたり 、 子どもに身体的・精神的苦痛を与えるような関わりをしたりしてしまう 保護者もいる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(358ページ) · 358ページ
が不可欠である。保育士等は、一人一人の子どもの発達及び内面につい ての理解と保護者の状況に応じた支援を行うことができるよう、援助に 関する知識や技術等が求められる。内容によっては、それらの知識や技 術に加えて、ソーシャルワークやカウンセリング等の知識や技術を援用 することが有効なケースもある。 保育所において実際に個別の支援を行う場合には、必要に応じて市町 村など他の機関と連携するとともに、保育所での支援の中心となる保育 士等を施設長や主任保育士、他の保育士等と役割分担を行いながら支え るといった体制をつくり、組織的な対応を行う必要がある。 イ 保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関 と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討するなど適切な対応を 図ること。また、虐待が疑われる場合には、速やかに市町村又は 児 童相談所に通告し、適切な対応を図ること。
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される場合には、関係機関との密接な連携がより強く求められる。特に 児童虐待防止法が規定する通告義務は保育所や保育士等にも課せられて おり、虐待が疑われる場合には、市町村又は児童相談所への速やかな通 告とともに、これらをはじめとする関係機関との連携、協働が求められ る。不適切な養育の兆候が見られたり虐待が疑われたりする場合の対応 については、児童福祉法第 21 条の 10 の5において、保護者の養育を支 援することが特に必要と認められる児童及びその保護者等を把握した場 合の市町村への情報提供について、同法第 25 条において要保護児童を発 見した場合の通告義務について規定されている。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(360ページ) · 360ページ
3 地域の保護者等に対する子育て支援 (1)地域に開かれた子育て支援 ア 保育所は、児童福祉法第 48 条の4の規定に基づき、その行う保育 に支障がない限りにおいて、地域の実情や当該保育所の体制等を踏 まえ、地域の保護者等に対して、保育所保育の専門性を生かした子 育て支援を積極的に行うよう努めること。 【保育所の地域における子育て支援の役割】 保育所における地域の保護者に対する子育て支援については、児童福 祉法第 48 条の4において、保育所における通常業務である保育に支障を きたさない範囲で、情報提供と相談及び助言を行うよう努めることと規 定されている。 近年、地域における子育て支援の役割がより一層重視されている状況 を踏まえ、保育所がその意義を認識し、保育の専門的機能を地域の子育 て支援において積極的に展開することが望まれる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(361ページ) · 361ページ
なお、こうした事業等を行う際に、保育中の怪我や事故の防止に十分 配慮するとともに、事故発生時の対応や連絡方法等を明確にしておくこ とが必要である。 (2)地域の関係機関等との連携 ア 市町村の支援を得て、地域の関係機関等との積極的な連携及び協 働を図るとともに、子育て支援に関する地域の人材と積極的に連携 を図るよう努めること。 子ども・子育て支援法第 59 条において、市町村が行う地域子ども・子 育て支援事業として 13 の事業が示されている。各保育所においては、一 時預かり事業や延長保育事業等の保育所が中心となって取り組むことが 想定される事業と、乳児家庭全戸訪問事業等 の主に他の組織で取り組む ことが適当である事業について、認識を整理した上で、自治体と連携し、 地域全体の状況を把握して必要な事業を実施することが大切である。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(363ページ) · 363ページ
保護者や地域の人々と子育ての喜び を分かち合い、子育てなどに関する知恵や知識を 交換し、子育ての文化 や子どもを大切にする価値観等を共に紡ぎ出していくことも保育所の大 切な役割である。 イ 地域の要保護児童への対応など、地域の子どもを巡る諸課題に対 し、要保護児童対策地域協議会など関係機関等と連携及び協力して 取り組むよう努めること。 地域において、子育て家庭は周囲との関係が希薄になりがちな状況に あることも少なくない。保育所による地域の保護者等に対する子育て支 援を通して、地域の子どもや子育て家庭を巡る諸問題の発生を予防又は 早期に察知し、その解決に寄与することは重要である。特に、保護を 必 要とする子どもへの対応に関しては、極めて重大な役割を担っている。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(364ページ) · 364ページ
第5章 職員の資質向上 第1章から前章までに示された事項を踏まえ、保育所は、質の高い 保育を展開するため、絶えず、一人一人の職員についての資質向上及 び職員全体の専門性の向上を図るよう努めなければならない。 施設長を含めた職員の質の向上とそのための研修の機会の確保につい ては、 設備運営基準第7条の2第1項において「児童福祉施設の職員は、 常に自己研鑽 さん に励み、法に定めるそれぞれの施設の目的を達成するため に必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない」 とされている。 保育所における保育の質の向上に関しては、保育所が置かれている状 況の背景として、保育に関わる制度がどのように変わってきたのかを理 解しておくことが大切である。平成9年の児童福祉法改正(平成 10 年 4月施行)により、保育所は措置制度から利用者が保育所を選択できる 契約方式に変わった。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(366ページ) · 366ページ
【組織的な取組】 保育所では、保育士、看護師、調理員、栄養士等 が、各々の職務内容 に応じた専門性をもって保育に当たっている。それぞれの職員が、保育 の内容等に関する自己評価等を通じて、保育の質の向上に向けた改善の ための課題を把握した上で、それを保育所全体で共有する。その上で、 課題への対応は、職員がそれぞれの専門性を生かし、協働して行う。保 育所全体として保育の質を向上させていくためには、こうした一連の取 組が組織的かつ計画的に進められていくことが重要であり、そのための マネジメント機能が各保育所において強化されることが求められる。
取得後 · 保育所保育指針解説(平成30年度~)(PDF/2,613KB)(370ページ) · 370ページ
(2)職員の研修機会の確保等 施設長は、保育所の全体的な計画や、各職員の研修の必要性等を踏 まえて、体系的・計画的な研修機会を確保するとともに、職員の勤務 体制の工夫等により、職員が計画的に研修等に参加し、その専門性の 向上が図られるよう努めなければならない。 保育所が保育の質の向上を図っていくためには、組織の中で保育の質 について、定期的かつ継続的に検討を行い、保育士等の自己評価や保育 所の自己評価を活用しつつ課題を把握し、改善のために具体的に取り組 めるような体制を構築することが必要である。 設備運営基準第7条の2第2項において、「児童福祉施設は、職員に 対し、その資質の向上のための研修の機会を確保 しなければならない」 とされている。これを踏まえ、施設長は、保育の質の中核となる職員の 専門性の向上に必要な研修の機会を確保するため、研修に関する保育所 としての基本的姿勢を明確にする。
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4 研修の実施体制等 (1)体系的な研修計画の作成 保育所においては、当該保育所における保育の課題や各職員のキャ リアパス等も見据えて、初任者から管理職員までの職位や職務内容等 を踏まえた体系的な研修計画を作成しなければならない。 研修を体系的かつ計画的に実施するため、施設長は全体的な計画等を 踏まえて、具体的な研修計画を作成する必要がある。この研修計画の作 成に当たっては、職員一人一人のもつ資質や専門性を把握するとともに、 本人の意向、長期的な展望や経験年数等も確認し、考慮する。その上で、 保育士等の自己評価やライフステージに合わせた一人一人の研修計画 や、保育所全体としての質の向上を見据えた研修計画を作成する。その 際、研修の成果と課題に基づいて、それらを次の 研修計画に反映させる ことが重要である。
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