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公表資料の確認:児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究報告書

掲載  更新

【解析2】公表資料の確認:児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究報告書 公表資料として、児童養護施設の小規模化・地域分散化に関する調査研究報告書の内容が追加されています。未施行の法令改正ではなく、ヒアリング結果、課題整理、事前ヒアリングシート様式の掲載です。 【解析1】児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究報告書の公表資料を確認 公表資料の確認です。令和元年度の調査研究報告書として、児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する背景、課題、ヒアリング調査結果、実践事例が整理されています。未施行の法令改正ではありません。

これは初回取得時に確認した公式資料の要約です。制度変更のお知らせではありません。

AI要約

【解析2】児童養護施設で小規模ユニットや地域分散化を運営する際の課題と手だてが整理されています。職員配置、情報共有、本体施設の支援、地域連携、物件確保、研修やスーパービジョンの在り方を確認する資料です。新しい義務や期限の追加は、この差分だけでは断定できません。原文全体の確認が必要です。 【解析1】児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する考え方、運営上の課題、職員支援、施設整備、地域連携の事例を確認できます。制度上の義務追加や期限変更を示す資料ではありません。現場では、各施設の運営見直しや参考事例の確認に使う資料です。原文全体の確認が必要です。

資料の取得種別:初回取得

対象となる施設・事業

  • 児童養護施設

公式資料で確認すること

  • 施設内で小規模化・地域分散化の運営課題を確認する。
  • 職員配置、情報共有、応援体制、研修体制を点検する。
  • 地域住民や関係機関との連携方法を整理する。
  • 物件確保や改修の条件を再確認する。
  • 原文全体を確認し、義務の新設や削除がないかを確認する。
  • 報告書に示された小規模かつ地域分散化の課題と対応事例を確認する
  • 自施設の運営、職員体制、地域連携、施設整備の見直しに活用する
  • 原文全体を確認して、個別の課題整理や事例の位置づけを確認する

要約の根拠

【地域分散化されたユニットで養育を行う意義】 ◆地域小規模で養育を行う意義は、当法人がこれまで掲げてきた養育目標の中に示されてい る。それは、「個の確立を目指すこと」、「一人ひとりを大切に育てること」、「子ども本位で落 ち着いて生活できる環境づくり・提供」である。 ◆ともすると、職員は、無意識の内に、大人の理屈で子どもの生活を縛ってしまう状態に陥る ものである。そのため、昭和 52 年(1977年)より、当施設は、子ども本位で、カリキュラム のない生活を実践してきた。 ◆また、子どもは、家庭的な環境で育つべきである。子ども達が、自分の家を持つことができ る状態に到達することを目指して、ひたすら養育の向上を図ってきた。 【グループホーム・家の形】 ◆子ども達が、自分の家を持つという実感を得るための方策の 1 つとして、専任の住み込み 養育者を配置した。

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◆ユニットの土地、建物を選ぶ上では、1)本体施設と隣接していること(同じ学校区であるこ とが理想)、2)ワンフロアが広いこと(リビングが広いと、子どもが快適に過ごすことができ、 居場所となる、居室に籠らない時間が増える。その結果、養育者の目が行き届く)が重要で あると考える。 ◆当施設は、大都市近郊の住宅街に立地するため、家賃も高額になる上、個室が多数ある家 屋を確保することは、コスト面以上に厳しい実態にある。 土地、建物を確保してからのユニット立ち上げまでの経緯 【立ち上げにあたり、職員への研修を実施した場合は、その内容】 ◆立ち上げ当初は、ユニットケアに対する職員の意識化が最も重要であると考える。具体的に は、以下が挙げられる。 ・子どもが第一であること。 ・家庭と変わらない生活を実現すること。 ・自分の居場所があることを感じられること。

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・叱られても戻ってくることができる場であること。 ・共通認識を持つこと。 ・一人ひとりを大切にすること。 ・子どもの自由が守られ、できるだけ規制しない生活を送れること。 ◆どの職員であっても、一定の養育が実践できるような研修を行っていくことが大事である (特定の職員だけが担うことができる養育体制であってはならない)。 ◆度々、職員間でユニットの在り方について話し合いを行うことが大切である。こうした話し 合いを通じて、子どもの自由が守られ、できるだけ規制しない生活を送れることのような、 「脱施設化」のイメージが、職員の中で自然と浮かぶようになることが大事である。この状態 が目指すべき姿であると考える。

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また、新たに入る子どもの特性も考慮し、ユニット で生活を開始する時期を判断することが大切である。 ◆なお、兄弟姉妹は同じユニットで生活することが望ましい。 2.運営上の難しさ (1)本体施設からの十分なサポートの提供 【課題8.本園と分散化されたユニット、およびユニット間の情報共有が取りにくい。】 ◆週 1 回の頻度で部会保育士会を開催し、課題を共有している。また、年2、3 回運営会議を 開催し、児童養護施設全体全ての子どもの支援計画等を議論している。その際、外部のスー パーバイザー、心理士からアドバイスを受けている。こうした会議によって、全ての児童の状 況、職員の対応について情報を共有することができる。こうした機会が重要である。 ◆管理職は、職員の話を聞くことが大事である。また、シフトにも積極的に入り、若手職員が置 かれている状況等を把握することが大切である。

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そのためにできる限り家庭に近い環境で、何 気ない日々の生活の流れを大切にし、そばにいる大人の細やかな配慮、温かい関わりを通 して、子どもたちが徐々に自分自身が大切な存在であるという意識が育ち、自尊感情が回 復していくことを目指す。 【ユニット立ち上げまでの取組】 ◆立ち上げにあたっては、職員への食事作りの研修、権利擁護に関する研修の実施のほか、施 設の理念、養育論について共有する作業を行った。養育に対する考え方や理念の共有につ いては地域小規模や分園型小規模グループケアの運営にあたり日頃から心掛けている(養 育論について後述)。 ◆地域の自治会、近隣住民には立ち上げにあたり説明会を開催した。また、日ごろからのあい さつを心掛け、地域清掃活動等に参加するなどの関わりを大切にした。

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第2章 ヒアリング調査結果 構築にもつながる。これは密接な働きかけによる子どもの変化にもよるのかも知れない。 ◆こうした養育にあたっての考え方や理念は、当施設が 10 年以上かけ、職員みんなで「ほめるとは何か」「諭す とは何か」など様々な検討を重ね、「養育論」としてまと めた(例:抱っこの大切さ、お風呂に一緒に入ることの 大切さなど)。当施設ではこの「養育論」の内容を、毎朝 少しずつ職員全員で読み合わせしながら、施設全体の 養育の考え方や理念を共通化するために行っている。 ◆これにより上記のような意識が、全職員に共通して備わ るようにしている。自己流の養育にならないよう、「養 育論」(関わりの方法と基礎的な哲学)を理解したうえで 「その人(職員)らしく養育を行う」という考えである。

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第2章 ヒアリング調査結果 活)。この判断、および子どもへの説明は施設長が行う。これは施設長が「決定した」という リスクを負うということである。 2.運営上の難しさ (1)本体施設からの十分なサポートの提供 【課題8.本園と分散化されたユニット、およびユニット間の情報共有が取りにくい。】 ◆当施設は本体施設(敷地内小規模グループケア)、地域小規模や分園型小規模グループケア ともに住み込みの職員がいるが、一部の住み込みの職員については住み込みの施設(ユニ ット)から別のユニットのシフトに入るようにしている。これにより、施設内のユニット間の情 報共有を円滑にするほか、子どもへのかかわりが閉鎖的になることの防止に繋がっている。 【課題9.ユニットが 2 か所以上になると本体施設の支援が行き届かない。またルールがユニット ごとに異なると子どもの不公平感、不満感や、職員の不安感につながることがある。

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】 ◆当施設の地域小規模や分園型小規模グループケアでは、本体施設の栄養士が日々の献立を 考え、食材の調達までを行い、食材を各ユニットに持ち込み各々で調理を行う。これは職員 の日々の献立考案・買い出し等にかかる負担軽減を考慮しての対応となっている。 【課題 19.職員は養育者でもあり労働者でもあるが、養育に特化すると職員のワークライフバラ ンス、労働環境の悪化を招く。一方過度に「業務」と割り切った養育も、子どもとの関係性構築 等に影響する懸念を感じる。どうバランスを確保するかが難しい。】 ◆一軒の家に誰もいないという時間を作れない。使命感をもって子どもと暮らしてくれる人 (住み込み職員)を探すのが一番の苦労。使命をまっとうすることが自分の人生を豊かにし、 人格を磨くというひとつの歩みであることを伝えていく。

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第3章 考察・まとめ 第3章 考察・まとめ 1.施設の小規模かつ地域分散化の必要性と課題 本ヒアリング調査の対象とした全ての施設で、小規模かつ地域分散化の意義と必要性を理解し、ユ ニットを設置し、その運営を継続していた。しかしどの施設も、現在に至るまで、様々な困難に遭遇 してきていることが確認された。それらの課題は以下に集約することができる。 (1)子どもの養育・ケアにおける困難さ:子どもの抱えた課題や症状の重さによるもの、それによ る子ども同士の関係の問題化、子どもが地域分散化されたユニットに適しているかどうかの 判断の難しさなど。 (2)運営上の難しさ:ここには、情報共有の難しさ、ユニットごとの運営ルールの違いによる混乱、 裁量の範囲(誰がどこまで決めることができるか)、子どもの入れ替わりなどによる家庭的文 化の安定性が揺らぐことなど。

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(3)ユニットを担う職員への支援の難しさ:SV体制の構築の困難さ、リーダーの確保と養成の難 しさ、職員のメンタルヘルスの問題とその対応、研修参加の余裕のなさなど。 (4)施設整備・確保の困難さ:条件に見合った物件を見つけることが困難であるなど。 (5)地域社会との連携の難しさ:地域を理解し、地域機関や人々とのつながりをもつための余裕の なさ、地域が批判的になった場合の影響の大きさなど。 以上は、先行研究でも今回の調査でも、ほとんどの施設が体験した困難さである。しかし全ての施 設が、こうした困難を感じながら、それを乗り越えるための手だてを見出している(第 2 章「1.事 前ヒアリングシートにおける各施設の課題 集計結果」のグラフ参照)。また課題が継続したり、ある いは再び課題が浮上したとしても、課題解決に向けた努力を継続している。

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第3章 考察・まとめ (3)ユニットを担う職員への支援の難しさへの手だて 養育の困難状況に向き合うユニット職員は支えられなければならない。ヒアリングの結果は、以下 のように整理できた。 ①職員のスーパーバイズ等の相談体制とケース検討 ・ユニットの職員と情報交換を密にしてスーパービジョンを行う(3施設) ・報告の重視、毎日のミーティングと定期的なカンファレンスの実施(5施設) ・心理職によるコンサルテーション(1 施設) ・職員が子どもから学ぶ姿勢を身につける(1 施設) ・困難を乗り越えたときの、職員の喜びを共にすることは、職員の成長につながる(1 施設) ②経験を積んだ職員が地域小規模を担うようにする ・ユニットを担う職員は本園で十分な経験(5 年以上)を積んだ職員(2 施設) ・ユニットリーダーは研鑽を積んだ職員とする(1 施設) ③ユニットリーダーを養成すること ・調理や家事を含むト

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施設側の努力では限界があるようにも思う(1 施設) このような課題に対しての取組等に関する、ヒアリング結果の整理を以下に述べる。 ①地域住民、関係者のつながりによる物件の確保 ・地域の町内会が空き家を探し、確保してくれた(1 施設) ・町内会長より空き家の情報提供があり、利用したいことを頼んだ(1 施設) ②地域の不動産業者との密な連携の構築 ・地域の不動産会社と従来から連携がとれており、子ども 6 人・職員が生活できそうな土地・建物 があれば情報を提供してもらっている(1 施設) ・必要時には不動産業者を総当たりしていく(1 施設)

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一般家庭にも近い環境で、退所 後に戻ってきたときもふるさとを感じやすい(1 施設) ・本体と隣接していること、ワンフロアが広いこと(リビングが広いと、子どもが快適に過ごす居場 所となる)(1 施設) ⑧学区に関する配慮 ・地域小規模の新たな設置時には他の児童養護施設とも調整しながら場所を決めていく(1 施設) ・入所児童の年齢構成によっては入学児童が多く学校側の混乱を招く。このため、各ユニットの学 区をあえて分け、多くても 1 学区 15 人ほどの児童となるよう調整(1 施設) (5)地域社会との連携の難しさへの手だて 地域社会とのつながりを模索し、いかに関係機関と連携を図りながら、ユニットが、いわば「地域 分散化」して行っているのか、特に、地域分散化していくうえでの必要な観点が浮かび上がるととも に、その展開の手だてがみえてきた。まず、ヒアリング結果の整理を以下に述べる。

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第3章 考察・まとめ もの養育およびケアにおける困難さ」、「運営上の難しさ」、「職員の支援への難しさ」の解決に向けた 手だてとして共通していたのは、情報の共有である。情報が共有されることで、子どものアセスメン トの精度が上がり、ユニットでの養育の適切性が評価できる。さらに緊急時も含めて必要なときに施 設の拠点となる本園から必要な支援を随時提供できる。さらに情報共有そのものが施設長初め施設の 他の職員が、自分たちの養育現場を知っているという安心感につながる。また、小規模ユニットだけ で抱え込まなくてよいという責任の分化にもつながっていると考えられる。

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第3章 考察・まとめ (2)地域社会に溶け込むこと 地域分散化されたユニットでの子どもは、その地域で暮らすことになる。そのためにはユニットが 地域に受け入れられなければならない。地域で受け入れられるためには、ユニットの職員と地域住民 との関係の構築が不可欠となる。 そのためには、職員が地域の行事や活動に参加し、顔を知ってもらい、地域で求められる役割を担 うなどして、地域住民になっていくことである。職員と地域住民とのつながりをよりどころにして子 ども達がはじめて地域に根付き、地域住民の一員になっていくという認識が重要となる。子どもが地 域に受け入れられ、地域との相互的なやり取りが活発になれば、子どもの養育に地域も加わり、大き な力となるだろう(図2参照)。 地域との強いつながりをもった子どもは、施設から自立した後も、地域を故郷として位置づけるこ とを可能にしよう。

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第3章 考察・まとめ (3)施設整備・確保に向けて 「施設整備・確保の困難さに対する手だて」に関しては、町内会や知人の紹介、不動産業者との密 な連絡調整など施設により様々な方法がとられていたが、いずれも施設・法人側の継続的な働きかけ・ 努力や法人・施設の費用負担等によるものが多く、行政等外部からの直接的な支援による場所の検索・ 確保がなされた事例は本調査では聞かれなかった。場所確保は今後地域分散化を進めるうえで多くの 施設が直面する課題と思われ、今後土地・建物探しを容易にする仕組み等の構築が必要と思料される。 また、ただ土地・建物があれば良いということではなく、ヒアリング調査では子どもへのより良い 養育環境の提供、職員の安全性の確保の面からいくつかの望ましい条件が聞かれた。

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第4章 今後の課題 第4章 今後の課題 1.調査手法に関する課題 【ヒアリング対象者】 本ヒアリング調査では、実際に地域分散化されたユニットで勤務する職員から直接聞き取りを行え なかった施設も多かった(7施設中3施設)。 責任者からは地域分散化されたユニットの運営における理念やシステム、大事にしていること等多 くの事項を確認することができたが、今後の調査研究では現場職員の体感する課題や現場レベルで実 施している取組等についてもあわせて把握することで、課題解決への手だて等もより具体性を増すこ とが期待される。 【本調査で把握した手だての汎用性】 本ヒアリング調査の対象とした 7 施設は、検討委員会での議論内容をもとに一定の条件に沿って抽 出した施設であり、その取組は試行錯誤が繰り返された歴史・蓄積のいわば「産物」であると考えら れる。

取得後 · 児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究報告書(令和元年度調査研究)(PDF/5,381KB)(82ページ) · 82ページ

参考資料 ■ 事前ヒアリングシート 様式

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児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究 小規模化・地域分散化に関する主な課題(事前ヒアリングシート) より質の高いヒアリング調査とさせて頂くため、ヒアリングに先立ちまして事前ヒアリングシートへのご記入、 ご返送を賜りますよう、よろしくお願い致します。 【送付先(事務局)】 みずほ情報総研株式会社 社会政策コンサルティング部 kazuhiro.tamayama@mizuho-ir.co.jp (担当:玉山、山本) ★ご記入者のご役職 ★ご記入者のお名前 Ⅰ 貴施設の概要 ①貴施設名 ②本体施設(大舎・中舎・小舎)及び各ユニットの概要 ※敷地内の小規模グループケアについては記載不要です。

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Ⅲ 分散化されたユニットの設置・運営における課題 ■以下の項目は、本調査研究の委員会での検討内容等をもとに、分散化されたユニットの開設・運営に おいて主な課題と思われるものをまとめたものです。 ■各課題を貴施設でも感じたことがある場合には「A」欄、 各課題に対して何らかの対応策をとり、その課題が解決・緩和されたと感じた場合には「B」欄 のチェックボックスに、チェックをお願いいたします。 ※「A」または「B」にチェックを頂いた項目について、ヒアリングの際に内容等をお伺いしたく考えております。 ※各課題の「→」の記載は例示や補足のため、この内容にとらわれず広くお考え下さい。 1.子どもへの適切な養育・ケアの提供 (1)分散化されたユニットの子どもへの適切な養育・ケアの提供 No 課題 A B 1 家庭養育の環境に近いゆえに生活に馴染めず子どもが混乱することがある。

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☐ ☐ 2.本体施設・分散化されたユニットを含む施設全体の包括的な運営 (1)本体施設からの十分なサポートの提供 No 課題 A B 8 本園と分散化されたユニット、およびユニット間の情報共有が取りにくい。 →抱え込みや独善的な養育を防ぐためにユニットを閉鎖的にしてはならない。養育の質の均一化も 重要。そのために重要な情報共有体制の構築は、ユニットが本園から遠くなるほど困難。 ☐ ☐ 9 ユニットが 2 か所以上になると本体施設の支援が行き届かない。またルールがユニットご とに異なると子どもの不公平感、不満感や、職員の不安感につながることがある。 ☐ ☐ (2)分散化されたユニットの裁量のマネジメント No 課題 A B 分散化されたユニット職員が、子どもに関して何をどこまで決定できるかがあいまい。

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3.職員の確保、育成、フォロー体制の構築 (1)職員の質向上に向けたスーパービジョン体制の構築 No 課題 A B SV 体制、相談しやすい体制の構築ができない。 →例)子どもが職員によって態度を大きく変え、一定の職員の時にだけ言うことを聞かない、といった ことが起こると、その職員は強い自己否定感、無力感に襲われる。相談し支えられることが 重要だが、若い職員ほど自ら相談に行きにくい。 ☐ ☐ ユニットリーダーの資質の影響が大きく、適切ならよいがそうでない場合悪影響となる。 →例)力・権力で子どもを抑え込むリーダーが育てた職員はそのような養育を子どもにするようにな る。結果、不適切な養育へと進む可能性がある。 ☐ ☐ 15 職員が複数施設に分散するため、中核となる職員の育成がうまくできない。

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☐ ☐ (2)職員のフォロー、メンタルケア体制の構築 No 課題 A B 子どもが養育者に向ける激しい陰性感情は、養育者のメンタルヘルスを脅かす危険が ある。濃密な関係性がそのリスクを高めてしまう。 →例)いつもイライラや暴言を受け続けた結果、養育者は自信を失い、抑うつ的となり、夜も眠ら ず、やがて休職してしまった。 ☐ ☐ 子どもの激しい陰性感情を受けた養育者側もイライラや攻撃的感情が高まり、それが 子どもや周囲に向けられ、ユニット内の安心感が崩れる。 →例)無力感や疲弊感が子どもや周囲への怒りとなって、冷静でいられなくなる。こうなると指導を したりアセスメントを共にしようとしても、聞く耳を持てなくなってしまう。 ☐ ☐ (3)職員数の確保・適切な勤務体制の構築 No 課題 A B ユニットの職員数が少なく緊急時対応ができない、研修参加まで手が回らないなどの弊害 が生じる。

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4.施設整備・確保に関する諸問題 (1)土地・建物の確保が困難 No 課題 A B 児童福祉施設に位置付けられることで、一般家庭と異なる都市計画法等の制約が課 せられる。これにより土地・建物の活用が困難となる。 →例)前面道路の幅員が 6m に満たないため、地域小規模児童養護施設としての建物利用が 認められなかった。(一般の居宅であれば可であった) ☐ ☐ 21 定員である 6 名が家庭的に暮らせるための、十分な大きさの建物の確保が困難。 ☐ ☐ (2)立地が遠方であるため、地域・関係機関との連携が困難 No 課題 A B 22 地域住民の理解を得られない場合の対応に苦慮する。 ☐ ☐ 23 本体施設と学区が異なると、学校への理解促進や連携体制構築が難しい。

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☐ ☐ 5.地域社会との連携・つながり (1)分散化されたユニットが、地域の一員として根差し、活動する重要性 No 課題 A B 分散化されたユニットの職員が、その地域を理解することが重要だが、十分でない。 →なるべく施設の近くに住む職員を入れることで、地域がわかり、地域に根差すことができないか。 ☐ ☐ 地域住民のかかわりが好意的で支援的なものか、疑惑や批判的なものかで、ユニット の暮らしが全く別のものとなってしまう。 →地域のつながりが無い、理解が十分でないところに一から入っていくことは非常に難しい。 ☐ ☐ 26 地域に入っていくための専任の職員が必要と感じるが、現在その配置がない。 ☐ ☐ 27 馴染みの無い地域に分散化されたユニットを設置したため、そのユニットが孤立化した。

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令和元年度厚生労働省委託事業 児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する 調査研究 報告書 みずほ情報総研株式会社 令和2年3月

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第1章 本調査研究の背景・目的・方法 第1章 本調査研究の背景・目的・方法 1.調査の背景 (1)児童養護施設の小規模かつ地域分散化をとりまく状況 【児童福祉法改正および都道府県社会的養育推進計画】 平成 28 年度に改正された児童福祉法では、子どもが権利の主体であることを明確化するととも に、家庭と同様の環境で養育を推進することの原則が示された。家庭養育優先原則とは、児童を家 庭において養育することが困難または適当でない場合には、児童ができる限り「家庭における養育 環境と同様の養育環境」もしくは「できる限り良好な家庭的環境」において養育されるよう、必要 な措置を講ずることを意味する。

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第1章 本調査研究の背景・目的・方法 (2)過去事例の再収集と課題の抽出 ヒアリング調査の実施に先立ち、これまでに行われてきた児童養護施設の小規模化等に関する 既存研究や厚生労働省公表資料等により、小規模かつ地域分散化の実践、運営にあたり挙げられて いる課題をまとめた。 さらに、上記でまとめた課題等も参考に、検討委員会に先立ち複数の施設に事前の電話ヒアリン グを行い(4施設)、課題内容の実態を把握した。 これらによりまとめた課題を検討委員会に提示し、小規模かつ地域分散化の推進にあたり多く 課題となることや、特に今回の事例集作成において注視すべき課題を検証した。 これによりとりまとめられた課題は以下の 27 項目であった。 なお、本調査研究における「小規模かつ地域分散化」は、分園型小規模グループケアまたは地域 小規模児童養護施設を指すものとした。

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第1章 本調査研究の背景・目的・方法 (3)調査対象とする施設の選定 (2)の検討内容等をもとに、本調査研究でどのような施設を選定するかの基準を検討・決定し、 当該基準に基づきヒアリング調査の対象とする施設の選定を行った。基準については以下のとお りとし、これに該当する施設から、施設特性等を考慮して選定を行うこととした。 【施設選定の基準】 1.本調査研究の委員会で、対象施設として提案のあった施設であること 2.「地域小規模児童養護施設・分園型小規模グループケアの両方を有している」または、「地域 小規模児童養護施設・分園型小規模グループケアのユニット数が 3 つ以上」であること 3.ユニットを初めて設置してから、概ね 5 年以上が経過していること これにより、以下の7施設を調査対象とした。

取得後 · 児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究報告書(令和元年度調査研究)(PDF/5,381KB)(12ページ) · 12ページ

第2章 ヒアリング調査結果 2.各施設のヒアリング調査結果 各施設のヒアリング調査結果について、次項より示す。 なお、各施設のヒアリング調査結果のうち「3.地域分散化されたユニットの設置・運営に おける課題」については、本調査研究でとりまとめた課題の項目ごとにとりまとめを行った (課題への聞き取りが無かった項目は記載を割愛した)。 【再掲】本調査研究でとりまとめた課題一覧(例示等除く) 1.子どもへの適切な養育・ケアの提供 (1)分散化されたユニットの子どもへの適切な養育・ケアの提供 1.家庭養育の環境に近いゆえに生活に馴染めず子どもが混乱することがある。 2.養育者と子どもとの関係の距離が近いため、激しい感情が交差し易く、関係がこじれやすい。 3.愛着障害やトラウマなど、重く複雑な課題を抱える子どもの示す症状や行動には、少人数の体制では対応が難し い。

取得後 · 児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究報告書(令和元年度調査研究)(PDF/5,381KB)(16ページ) · 16ページ

第2章 ヒアリング調査結果 4.その他特記事項 ◆当施設ではユニットの運営にあたり、地域分散化されたとしても「自分はこの施設の子ども である」という一体感を確保できるよう心掛けている。 ◆社会的養育ビジョンでは、施設の滞在期間は「特別なケアが必要な学童期以降の子どもで あっても3年以内を原則」とすることが記載されているなど、施設はあくまで一時的な場所、 集中的なケアを提供する場所という捉えをされる傾向があるが、そうした一時的な施設で 小規模かつ地域分散化された家庭的養育を進めることは理念的に両立するのか、疑問を感 じることがある。里親委託が施設より絶対的に望ましいということでもなく、あくまで子ど もの状況、個別性にあわせた適切な養育の提供が必要と考えている。 ◆施設、特に地域小規模の暮らしは前述のとおりあいまいさが残るものであるが、こうした混 沌とした状況も含め受け入れられるとよい。

取得後 · 児童養護施設の小規模かつ地域分散化に関する調査研究報告書(令和元年度調査研究)(PDF/5,381KB)(32ページ) · 32ページ

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